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» 2005年10月03日 07時00分 UPDATE

「次世代」中堅企業はITで利益を出す:中堅企業がITで利益を出してコストを削減するためのコツ (4/4)

[杉山 正二,ITmedia]
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IT投資の費用対効果

 最後に、IT投資の費用対効果やIT投資の回収に関して説明しておこう。在庫管理システムに代表されるようなコスト削減のためのIT投資であれば、比較的投資対効果の目標も立てやすく、また検証もしやすい。「在庫金額のxx%削減を達成した」といった具合である。

 一方で、CRMシステムのように、直接的な効果が数字(この場合は売上高や利益)として見えにくいものは、投資対効果の検証が難しくなる。こういった場合でも、できる限り効果を数値化することが必要だ。たとえば、直接的な売り上げではなくても、売り上げにつながる顧客数の増加率や顧客との接点の回数増、あるいは、顧客(セグメント)ごとの利益率など、色々と考えられる効果はある。

 日々の業務で頭が固くなっているとしたらほぐして考えてみてほしい。それから、投資回収の期間について、一言アドバイスしたい。

 以前ならば、IT投資の回収期間として、4年とか5年の計画もよくあったし、承認されることも多かったと思う。しかし、現在のビジネスおよびIT環境を考えると、投資回収期間は2年以内、できれば1年から1年半が望ましいと私は考えている。

 これは、環境の変化が激しく、同じシステムを追加投資なく、何年も使い続けることは難しいからである。そのためにも、初期の投資金額は低めに抑え、改良しながら使っていくか、あるいは、投資を回収したら新しい技術やツールを使って思い切ってスクラップ&ビルドした方がいい。

 システムによって多少の違いはあるものの、欲しい機能を100%実現しようとすると投資金額は膨大になってしまう。必要な機能だけ(欲しい機能の8割くらい)に絞れば、投資金額は数分の一で済むこともあるのだ。

 ここでは、いわゆる「80:20」の法則が生きている。ビジネスの拡大にIT投資は絶対に必要だが、無駄なお金を使う必要はない。そのためにも、自社のビジネスがよく分かっていて、IT活用の目的を理解している強いリーダーが不可欠なのだ。

 初回は、どの小規模、中堅企業でも抱えている、IT活用に関する悩みに焦点を当ててその対応への考え方を説明した。次回以降は、できる限り事例を挙げつつ、具体的な活用のポイントを紹介していきたい。

杉山 正二

アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)にて、システムの企画、導入、プロジェクト管理などに従事。アールエスコンポーネンツ(RS)では、各種システムの導入と維持管理を担当。現在は、RSにおける顧客サービス向上とデータ活用に注力している。また講演なども多数。


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