Microsoftの最新パッチ、企業向けアップデートリリースに遅れ

Microsoftの11月の月例パッチが11月9日現在、SUSからはダウンロードできない。WSUSへの移行を促進するためではないかと批判の声が寄せられている。(IDG)

» 2005年11月10日 08時05分 公開
[IDG Japan]
IDG

 MicrosoftのSoftware Update Services(SUS)を使った最新セキュリティパッチのダウンロードは少し遅れそうだ。同社が11月9日に明らかにした。MicrosoftはWindowsのグラフィックに関する3個の重大なバグを修正するためのパッチをリリースしたが、企業向けのアップデートサービスであるSUSではまだ提供されていないことをMicrosoftは認めた。

 Microsoftのプログラムマネジャー、ボビー・ハーダー氏はSUSのディスカッションフォーラムでこの問題について言及しており、8日午後5時(太平洋時間)までにダウンロード可能になると述べていた。

 しかし、9日になってもソフトウェアはダウンロードできる状態となっていない。「SUS 1.0に影響する問題に遭遇しており、現在調査中のためアップデートを適用することが出来ない」とSecurity Response Centerのブログに書かれている。「早期にこの問題に対処したい」とこのブログには投稿されている。

 Microsoftによれば、同社のほかのパッチ適用ツール、Windows Server Update Services(WSUS)などに遅れは生じていないという。

 SUSはMicrosoft製品のパッチ配布用ツールだが、企業のファイアウォール内で動作するように作られており、Microsoftでは2006年12月でこのサービスを終了させる予定だ。MicrosoftではSUSユーザーに対し、WSUSへの移行を呼び掛けている。

 「MicrosoftはSUSユーザーのシステムを脆弱な状態にすることにより、おだやかにWSUSへのアップグレードを促しているのだろう」とSUSのディスカッションフォーラムには批判の声が寄せられている。

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