MicrosoftはパッチツールのWindows Server Update Services(WSUS)とパッチサービスのMicrosoft Update(MU)を6月に投入する。同社幹部が4月19日、明らかにした。WSUSとMUはこれまでに数回延期されている。
WSUS、MUはどちらも2004年上半期に発表される予定だったが、これまでに数回、延期されている。Microsoftはその理由をWindows XP Service Pack 2に適合させるためと説明しており、今では2005年上半期に公開する目標であるとしている。
MUは現行のWindows Updateサービスの後継となるべきもので、Windowsだけでなく、さまざまなMicrosoft製品全体のパッチをまとめて提供する。Windows Updateと同様にコンシューマーや中小企業が主なターゲットだ。
Microsoftのエンタープライズマネジメント事業部担当コーポレート副社長のキリル・タタリノフ氏は「Windows Updateはあとわずか2カ月でMicrosoft Updateへと変わる。この製品は堅固そのものだ」と話している。
MUをベースにしたWSUSも同時期に出荷される。Microsoftはオーランドで開催されるTechEdでMUとWSUSのローンチイベントを行うと推測されるが、同社の広報担当者はこの件について確証は持てないと述べた。
WSUSは現行のSoftware Update Services(SUS)ツールを置き換えるもので、企業ユーザーのパッチ管理を行うため無償で提供されているツール。新バージョンではパッチ配布、状況報告、ネットワークの使用状況、管理機能の強化が施されているという。
WSUSがリリースされて1カ月後には、MicrosoftではSystems Management Server(SMS) 2003のアップデートをリリースする計画だ。これにはMUとWSUSのスキャニングエンジンが搭載されている。
現在ではWindows Update、SMS、MSのBaseline Security Analyzerでのパッチ検索で異なる結果が出てくることがあるが、新エンジンの搭載により、この問題は解消される予定だという。
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