ノベルは、大規模環境での運用性やセキュリティを強化したディレクトリ製品の最新バージョン「Novell eDirectory 8.8」を発表した。
ノベルは12月6日、ディレクトリ製品の最新バージョンとなる「Novell eDirectory 8.8」を発表した。
Novell eDirectoryは企業向けのディレクトリ管理ソフトウェア。LDAP標準に対応しており、ユーザーやアプリケーション、ネットワークデバイスなどさまざまなオブジェクトを格納、管理し、ポリシーベースのアイデンティティ管理につなげる。
新バージョンではツリー検索のパフォーマンス向上が図られ、さらに大規模環境での運用性、セキュリティに関連する機能が強化された。
具体的には、マルチインスタンス対応により、一台のサーバ上で複数のeDirectory 8.8を同時に稼動できるようになった。また大規模環境での導入を支援するため、「Novell ZENworks Linux Management」を通じた一斉配布/アップデートを実現。また、既存のサーバにディレクトリサーバを追加する場合に、ディレクトリツリーの整合性を確認するヘルスチェック機能が搭載された。
セキュリティ面では、機密情報を安全に格納するため、ディレクトリ上の特定のデータを暗号化してからディスクに保存する機能が加わったほか、複数のディレクトリサーバ間で動機を行う際、同期用のデータを暗号化することで盗聴のリスクを抑えている。Kerberos認証もサポートした。
また、従来から対応してきたLDAPに加え、FHS(Filesystem Hierarchy Standard)およびLSB(Linux Standard Base)をサポートした。
Novell eDirectory 8.8の価格はオープンプライス。Windows版、Linxu版、Solaris版、AIX版、NetWare版のほかHP-UX版もリリースされる予定で、12月16日より提供が開始される。
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