サン、ID管理状況監査ソフトでコンプライアンス対応を支援

サンは、ID管理が適切に行われているかどうかを監査し、コンプライアンスに向けた内部統制の実現を支援する「Sun Java System Identity Auditor」の販売を開始した。

» 2006年01月11日 12時25分 公開
[ITmedia]

 サン・マイクロシステムズは1月11日より、アイデンティティ管理が適切に行われているかどうかを監査し、コンプライアンスに向けた内部統制の実現を支援するソフトウェア「Sun Java System Identity Auditor」の販売を開始した。

 サンはこれまで、ユーザーのアイデンティティ(ID)情報やパスワード情報を管理する「Sun Java System Identity Manager」、シングルサインオンやサイト間の連携サービスなどを実現するアクセス管理ツール「Sun Java System Access Manager」といった製品を提供してきた。新製品のSun Java System Identity Auditorは、こうしたツールによるID管理が適切に実施されているかどうかを可視化し、監視する製品だ。

 Sun Java System Identity Auditorでは、複数のシステムにまたがるアイデンティティ情報やアクセス権限情報を、あらかじめ設定した監査ポリシーに基づいて評価する。ポリシー違反が見つかった場合はそれを通知し、是正や緩和措置を取ることで、企業のコンプライアンス対応を支援する。エージェントレスのアーキテクチャを採用しているため、監査対象となるシステムにアダプタなどをインストールする必要はない。

 サンはSun Java System Identity Auditorにより、「どのユーザーがどのシステムに、どのような理由でアクセス権を持っているか」「職務の分掌が徹底されているか」といった事柄を自動的に確認できるため、内部統制の遵守を証明する作業や監査の手間を省き、コストを削減できるとしている。一連の監査結果はダッシュボード上で把握できるほか、レポートとしてまとめることも可能だ。

 Sun Java System Identity Auditorの対応プラットフォームはSolarisのほかRed Hat Linux、AIX、HP-UX、Windows 2000/Windows Server 2003。価格は、従業員数5000人、4システム規模で3775万円となっている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ