日本SGIはLinuxを採用したスーパーコンピュータの最上位機種として「SGI Altix 4000シリーズ」を発表、同日より販売を開始した。シングルシステムで最大4096プロセッサを搭載可能。
日本SGIは2月1日、Linuxを採用したスーパーコンピュータの最上位機種として、ブレード技術とSGI独自のグローバル共有メモリ・アーキテクチャーの融合を業界ではじめて実現した「SGI Altix 4000シリーズ」を発表、同日より販売を開始した。
今回の発表をさかのぼること3年前、日本SGIはItanium 2を搭載したスケーラブルLinuxサーバとしてSGI Altix 3000シリーズを発表した(関連記事参照)。その後ミッドレンジサーバのAltix 300やAltixサーバをプラットフォームとする「Silicon Graphics Prism」などを投入してシリーズ製品を拡大してきた。しかし、市場ではさらに大規模かつ高性能なシステムに対するニーズが高まったこともあり、今回の製品発表へと至った。
Altix 4000シリーズは、シングルシステムで最大4096プロセッサ、グローバル共有メモリも現行の24テラバイトから60テラバイトに拡大されている。また、当初出荷するAltix 4000シリーズは従来のAltix 3700シリーズと同様にItanium 2を搭載するが、年内にリリースされる予定の次世代Itanium 2(開発コードネーム:Montecito)にもソケット互換でアップグレードできるようになっている。
今回、大きな特徴として、従来用いられていたブリック方式と呼ばれる独自のモジュラー構造のコンピュータ・アーキテクチャーではなく、ブレード設計を採用していることが挙げられる。
従来のAltixシリーズでは、プロセッサを搭載したブリックだけがNUMAlinkインターコネクトに直接接続され、I/Oのブリックなどはローカルバスを介してNUMAlinkファブリックに接続されていた。これに対しAltix 4000シリーズはプロセッサだけでなくI/Oやグラフィックス、さらにSGIの特定アプリケーション向け専用プロセッサ(FPGA=Field Programmable Gate Array)であるRASC(Reconfigurable Application Specific Computing)プロセッサもすべてNUMAlinkインターコネクトに直接接続され、共有メモリを中核にしたアーキテクチャーを実現できる設計となっている。
価格は8209万4000円から。
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