Nyxemワームの「2月3日の文書破壊」、早くも被害

F-Secureによれば、2月3日に文書破壊を実行するワームによって、実際に文書を上書きされてしまったという報告が寄せられた。

» 2006年02月02日 07時33分 公開
[ITmedia]

 毎月3日になるとWordやPDFなどの文書を破壊してしまうNyxem.Eワームについてセキュリティ企業などが注意を呼び掛けているが、F-Secureのブログによれば、実際に文書を上書きされてしまったとの報告が既に寄せられているという。

 同ワームにはMywife.E@mm、Kama Sutraなどの別名も付いている。最初の文書破壊は2月3日に実行される設定になっているが、これは感染したマシンの日付設定に基づいている。F-Secureに報告してきたユーザーは既に、システムに保存していたファイルがワームに上書きされてしまったという。

 Nyxemワームは、PCの全ドライブに保存されているDOC/XLS/PPT/ZIP/RAR/PDF/MDB文書を上書きする。外付けHDDなども含まれるため、自動バックアップを取っている場合はバックアップファイルまで破壊されてしまう恐れがあるという。

 感染マシン30万台のうち、多くは既にワームを削除済みだが、インド、トルコ、ペルーなどの国では2月3日にファイルを上書きされてしまうPCが続出するだろうとF-Secureは予想している。

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