国産のターミナルエミュレータ。TeraTermにTTSSHというプラグインを追加すると、SSHが利用できるようになる。現在は、筆者がTeraTermとTTSSHとも開発を引き継いでいる(関連リンク)。
国産のターミナルエミュレータ。開発プロジェクトがIPA未踏ソフトに採択されている(関連リンク)。
海外発のターミナルエミュレータ。古くからSSHに対応し、老舗といえる存在(関連リンク)。
SCPをGUI操作で行えるリモートファイル転送ソフト。ソースコードはPuTTYのものを利用している(関連リンク)。
Unixでは、OpenSSHプロジェクトによるツールが業界標準として利用されることが多い。SSHサーバとしての機能も含まれ、サーバ市場では85%以上のシェアを占める。Cygwin版もあるため、OpenSSHをWindows上で利用することも可能だ。
SSHは、SSH Communications Security(http://www.ssh.com/)により1995年に誕生したプロトコルであり、セキュアなプロトコルとしてデファクトスタンダードとしての地位を確立している。
2006年1月には、IETFによってSSHプロトコルがRFC4250〜4256として認定された(※6、以下、RFC4250〜4256)。これにより、SSHはいっそうのデファクトスタンダードとして地位を得たことになり、冒頭で述べたような展開が期待されるのだ。
なお、SSHにはバージョン1.5と2.0が幅広く利用されているが、RFCにはバージョン2.0(SSH2)についてのみ記載されている。バージョン1.5(SSH1)はセキュリティ上の脆弱性が報告されているため、極力使用されない方向にあるためだ。
以下に、RFCで制定された事項を要約してみよう。
(※1)telnet(テルネット)は、Unix系サーバへリモート接続し、リモートサーバ上のシェル操作を実現するためのプロトコル。
(※2)ftp(エフティーピー:file transfer protocol)は、リモートサーバ上へファイル送信、およびリモートサーバからのファイル受信を行うためのプロトコル。
(※3)rcp(アールシーピー:remote file copy)は、rsh(Remote Shell)を利用してクライアントとサーバ間でファイル転送を行うプロトコル。
(※4)プロトコル(protocol)はコンピュータ技術における規約やルールのこと。
(※5)パケット(packet)は小包の意味だが、ネットワーク上を流れる最小単位のデータのこと。専用のツールを使えば、誰でもパケットを覗き見ることができる。
(※6)RFC(Request For Comments)は、インターネット技術を文書としてまとめたもの。プロトコルがRFC化されるということは、世界標準技術として認められることを意味する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.