SSHが「標準」プロトコルに、IETFがRFCを発行

SSHコミュニケーションズ・セキュリティは1月19日、Secure ShellがIETFの「Proposed Standard」(標準化提案)のステータスを獲得、RFC文書の発行を受けたと発表した。

» 2006年01月19日 17時41分 公開
[ITmedia]

 フィンランドのSSHコミュニケーションズ・セキュリティは1月19日、同社が開発したSecure Shell(SSH)がIETF(Internet Engineering Task Force)の標準化プロセスで「Proposed Standard」(標準化提案)のステータスを受け、RFC文書(RFC 4250〜4256)が発行されたことを発表した。

 Secure Shell(SSH)は、UNIXのrコマンドの暗号化やTelnet、FTPなどによるリモートメンテナンス時のログインセキュリティ確保のため1995年にTatu Ylonen氏が開発したセキュアプロトコルで、コードはオープンソース化されている。すでにシステム管理やファイル転送、アプリケーション間接続に「業界標準」として多く利用されているが、インターネット技術の標準化組織であるIETFにおいて標準化が完了すれば、ベンダーが製品に実装する際の適応度や相互運用性を確実にするメリットができる。

 SSH社のCTOであるTimo Rinne氏は、SSHプロトコルのIETF標準化作業について「相互互換性のある、標準に沿ったエンド・ツー・エンドのコミュニケーションセキュリティソリューションの開発に向けて、今後の基盤となる」とコメントしている。

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