FlashやJavaに影響? リッチメディア特許に批判

Balthaserは、同社の特許が「Flash、Flex、Java、AJAX、XAMLを含むすべてのリッチメディア技術をカバーする」と主張している。

» 2006年02月24日 15時20分 公開
[ITmedia]

 FlashやJava、AJAXに影響する可能性がある特許が、ネットユーザーの批判を呼んでいる。

 米国のBalthaser Onlineという無名の企業が2月21日、「インターネットを介したリッチメディアアプリケーションの設計・作成のための手法、システム、プロセス」と題された特許(米国特許7,000,180号)を取得したことを発表した。

 この特許は2001年2月に出願され、今年2月14日に認可された。同社の会長兼CEOのニール・バルサザール氏によると、「この特許はFlash、Flex、Java、AJAX、XAMLを含むすべてのリッチメディア技術、デスクトップ、携帯機器、セットトップボックス(STB)、ゲーム機を含むリッチメディアインターネットアプリケーションにアクセスするすべてのデバイスをカバーする」という。

 「Balthaserは広範なデバイス、ネットワークにわたり、ほとんどのリッチメディアインターネットアプリケーション向けにライセンスを提供できるだろう」と同氏は発表文で述べている。Flash、Flex、Java、AJAX、XAMLなどの技術を使う企業は、同社からライセンス料の支払いを要求されるかもしれない。

 この特許が非常に広範囲なことから、調査会社Ovumの上級アナリスト、ボーラ・ロティビ氏らは「これはインターネットの進化に大きな影響を及ぼす可能性がある」とコメントしている。

 Slashdotなどのコミュニティーサイトやブログでは、この特許は無効だと主張する意見や、米特許商標局がこの特許を認可したことを批判するコメントが投稿されている。

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