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» 2006年03月02日 01時31分 UPDATE

Oracle OpenWorld Tokyo 2006 Report:OOW Tokyo開幕、「フュージョン効果」で日本企業の業務プロセス改善も進むとOracle幹部 (1/2)

Oracle OpenWorld Tokyo 2006が開幕、キーノートには、Oracle Fusion Middlewareを統括するクリアン上級副社長とOracle Databaseを統括するメンデルソン上級副社長が登場し、ミドルウェア基盤の戦略を語った。

[浅井英二,ITmedia]

 春とはいえ、まだ冷たい雨に見舞われた3月1日、「Oracle OpenWorld Tokyo 2006」が開幕した。夕方から始まったキーノートには、Oracle Fusion Middlewareを統括するトーマス・クリアン上級副社長とOracle Databaseを統括するアンディ・メンデルソン上級副社長が登場し、日本の顧客やパートナーらにOracle Applicationsを支えるミドルウェア基盤の戦略を語った。

 この日、次世代のJava EE 5.0を先取りした「Oracle Application Server 10g Release 3」が発表されているが、クリアン氏はその詳細には立ち入らず、むしろ「グリッド」「情報主導」、そして「SOA」(サービス指向アーキテクチャー)を基本とするFusion Architectureの下でOracle Fusion Middlewareが進むべき道について大半の時間を割いた。

kurian01.jpg Oracle Application Serverから一貫してこの分野を率いてきたクリアン氏

「フュージョン効果」

 下の図はOracle Fusion Middlewareを構成するスタック(製品群)を表したものだ。グリッド技術に支えられたパフォーマンスと可用性に優れたOracle Application Server 10gを中核に据え、

  • ESB(Enterprsie Service Bus)
  • BPM(Business Process Management)
  • BAM(Business Activity Monitoring)
  • BI(Business Intelligence)

などが載り、エンドユーザーに最も近いポータル、開発ツール、管理ツール、そしてIDを管理するセキュリティツールが周辺を囲んでいるのが分かるだろう。

fusion01.jpg Oracle Fusion middleware

 もちろん、こうした製品群は連携して機能する。ESBでサービスをつなぎ、BPELでビジネスプロセスを実装し、BAMでKPI(主要業績指標)を定義して監視する。BPMでビジネスプロセスを可視化し、BAMによってリアルタイムでその状況を把握すると言ってもいいだろう。さらにBAMによって把握する現在の状況とBIによる過去の履歴を比較することで、より適切な意思決定も促せる。

 クリアン氏は、「ビジネスプロセスを統合し、ビジネスプロセスを改善している企業は、日本市場でも増えてきた」と、NECパーソナルブロダクツや東芝の名を挙げ、Oracle Fusion middlewareの導入がいよいよ日本市場でも本格化し始めたことを強調する。

 ステージでは、家電製品の小売り業者が、PeopleSoftの注文受付とE-Business Suiteの注文管理のアプリケーションをBPLEツールでつないでビジネスプロセスを可視化できるほか、BAMやBIで遅配が増えていることから配送センター業者を切り替えてプロセスを改善できることをアピールするデモも行われた。

 クリアン氏は、こうしたビジネスプロセスの改善を「フュージョン効果」と呼ぶ。

 「SAPの顧客でさえ、その72%がOracle Fusion Middlewareを使っている」とクリアン氏は胸を張り、ミドルウェアスイート市場のマジッククアドラント(ガートナー)でも、NetWeaverはもちろん、IBMなどのライバルらを抑え、リーダーと位置づけられていることを紹介した。

 なお、この日発表された、SOAの基盤、Oracle Application Server 10g Release 3は、Javaの最新仕様であるJ2EE 1.4の完全対応はもちろん、次世代Java EE 5の中核ともいえる「Enterprise JavaBeans 3.0」(EJB 3.0)も先取りして実装している。EJB 3.0の永続性管理機能エンジンとしては、実績あるO/Rマッピングツールの最新版、「Oracle TopLink 10g Release 3」を採用する。

 Oracle Application Server 10g Release 3とOracle TopLink 10g Release 3は、3月末から提供開始するという。

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