日本HPは、米Ardenceのネットブートシステムに対応したディスクレスPC2機種の販売を開始した。
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は3月2日、HDDを搭載しないディスクレスPC2機種の販売を開始した。ネットブート方式により、既存資産や運用方法を変更することなく、セキュリティを向上できるのが特徴だ。
「HP Business Desktop PC dx5150 SF」と「HP Compaq Business Desktop PC dc5100 SF」をベースにしたディスクレスPC。米Ardenceのネットブートシステムに対応し、OSやアプリケーションソフトを管理サーバからネットワーク経由で起動して利用する。
ネットブート方式は、サーバ側で情報を処理し画面データを転送するサーバ・ベースド・コンピューティングとは異なり、演算処理をディスクレスPCで行う。そのため、HDDを筐体に搭載しない以外は、通常のデスクトップPCと変わらず、アプリケーションや周辺機器などの既存資産や運用方法を変更することなく、セキュリティを向上できるのが特徴だ。また、OSやアプリケーションを含む複数のブートイメージを仮想ディスクとして管理サーバ上で一元管理でき、運用コストも削減できる。
ただ、ネットブート方式では広帯域のネットワーク環境が必要となるため、このような環境が整っている大学や小中学校などの教育現場、官公庁・自治体、システムの一元管理が効果を発揮するコールセンターなどに適しているとしている。
価格は、dx5150 SFディスクレスモデルが7万3290円、dc5100 SFディスクレスモデルが8万8200円となっている。Ardenceシステムの販売およびサポートは、Ardence販売代理店が行う。
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