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» 2006年03月24日 17時52分 UPDATE

Google、「Eclipse」への参入を検討

GoogleがEclipse Foundationとのかかわりを深めようとしている。同社のオープンソース部門エンジニアリングマネジャーで、Apache Software Foundationの議長も務めるグレッグ・ステイン氏は、GoogleがEclipseへの参入を検討していると明かした。

[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK

カリフォルニア州サンタクララ発――GoogleがEclipse Foundationとのかかわりを可能なかぎり深めようともくろんでいる。

 Googleのオープンソース部門エンジニアリングマネジャーで、Apache Software Foundationの議長も務めるグレッグ・ステイン氏はeWEEKに対し、GoogleがEclipseへの参入を検討しており、同団体の事務局長であるマイク・ミリンコビッチ氏とその可能性について話し合ったことを明らかにした。

 ステイン氏は、現地で開催されている「EclipseCon 2006」カンファレンスの基調講演後のインタビューで、検索大手のGoogleがEclipseへの取り組みを進めようとしている件について、次のように語った。「われわれはEclipseに参加することを考えており、同団体と協議を重ねている。ミリンコビッチ氏とも何度か会談した。団体に加盟するか、資金提供を行うかのどちらかの方法を取るつもりだが、いずれにしろEclipseを支援していきたい」

 今週初めにはSalesforce.comがEclipseのメンバーになると発表したが、Googleが同様に参加を決めれば、同団体は新たな大手ソフトウェアサービス(software-as-a-service:ソフトウェアをサービスとして提供する)による後ろ盾を得られることになる。

 ミリンコビッチ氏も「Googleの参加に関して同社と話し合った」と事実関係を認めている。

 「Googleの参加は大歓迎だ。同社のかかわり方については幾つかの方法を検討したが、彼らが実際にメンバーになるかどうかはまだはっきりしない」(ミリンコビッチ氏)

 同氏はさらに「Googleとは頻繁に会談を行っている。同社は社内でEclipseを利用しており、メンバーになってくれることを願っている」と述べた。

 ステイン氏は、EclipseConではApacheの議長という立場で講演を行った。同氏はApacheの比較対象としてEclipseに言及し、両組織の提携の可能性や、共同作業がすでに実を結んでいることを聴衆に語った。

 同氏によれば、実験的なプロジェクトとしてApacheに提出されたある技術がその後2つに分割され、一方はApacheに残り、もう一方はEclipseの管轄下に入ったという。

 同氏が話題にしたのは、あるAJAX(Asynchronous JavaScript and XML)ツールキットのことだ。同技術はZimbraがApacheに提出したもので、「Kabuki」と称されている。

 Kabukiは基本的にはZimbraのAJAX開発ツールキットであり、Eclipseの「SWT」のような、従来のオブジェクト指向コンポーネントと類似するリッチクライアントライブラリを提供する。

 EclipseのAJAXツールキットは「Eclipse ATF(AJAX Toolkit Framework)」プロジェクトとして知られる。IBMがこのプロジェクトを主導しており、Zimbraやそのほかの企業も取り組みに参加している。

 こうしたプロジェクトの2分割は複数の組織間では以前から行われていた、とミリンコビッチ氏は言う。

 ミリンコビッチ氏は「ランタイムはApacheが、ツールはEclipseが管轄するというケースはよくある」と述べ、BEA Systemsの「Beehive」ランタイムがApacheのプロジェクトになり、「Pollinate」ツールがEclipse傘下に入った例を挙げた。

 3月20日には、サンフランシスコに拠点を置くSalesforce.comのデベロッパーマーケティング担当副社長のアダム・グロス氏が、同社がEclipse Foundationに加入し、Eclipse対応の「AppExchange Toolkit」を新たにリリースしたことを発表している。

 同ツールキットは、AppExchange Developer Networkのサイトから無料でダウンロードできる。開発者が、AppExchangeプラットフォーム上でオンデマンドアプリケーションを調整/統合/作製するのに利用するツールだ。

 「Eclipse開発者に積極的にアプローチしようと努めている。われわれは、Eclipseが時代の潮流になりつつあると考えている」(グロス氏)

 その一方でステイン氏は、Eclipseの「Eclipse Public License」は「Apache License」よりも自由度が低いと漏らした。

 しかしミリンコビッチ氏は、それは観点の問題だと切り返している。「製作者にとっての自由は、消費者にとっての自由と対立するものだ。この点については、ステイン氏の考えに反対する」(ミリンコビッチ氏)

 ステイン氏はその上で「ApacheとEclipseの協力関係は、今後さらに強化されるだろう」と語った。

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