スパム対策法違反の業者に罰金90万ドル

FTCの調べによると、この業者は無料の映画チケットと引き換えに友達5人以上のメールアドレスを提供させ、提供者のアドレスを差出人とする宣伝メールを送信した。

» 2006年03月25日 07時50分 公開
[ITmedia]

 米連邦取引委員会(FTC)は3月23日、スパム対策法(CAN-SPAM Act)に違反したインターネットマーケティング業者が罰金90万ドルを支払うことになったと発表した。違法スパムに対する罰金額としては過去最高になるという。

 摘発されたのはインターネットマーケティング業者の米Jumpstart Technologies。宣伝メールを個人的なメールのように装って送信したのは、スパム対策法違反に当たると指摘された。

 FTCの調べによると、Jumpstartではコンシューマー向けに、友達5人以上の名前と電子メールアドレスを提供してくれれば映画のチケットを無料でプレゼントするというキャンペーンを実施。提供を受けたメールアドレスにあてて、差出人欄に提供者のアドレスを使った宣伝メールを送りつけた。

 このメールは「Happy New Year」「Movie time. Let's go」などの件名で私信を装っていた。このため一部のスパムフィルタを回避してしまい、受信者は友達からのメールだと思って開いてしまったという。キャンペーンからオプトアウトしようとしても、同じメールがその後何週間にもわたって送信され続けた。

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