情シス必見! 障害検知とプロセス監視のツボ運用管理ツールで何ができるのか(1/6 ページ)

現在の企業システムでは、24時間365日の運用と高度な安全性、管理負担の軽減によるTCO削減などが欠かせない要素となっている。今回は、アプリケーションサーバを中心としたシステムを取り上げ、JP1で実現する運用ソリューションの一部を紹介する。

» 2006年04月13日 07時00分 公開
[ITmedia]

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障害が及ぼす影響をいち早くキャッチ

 まず注目したいのが、システム全体を1つのコンソールで管理できるようにすることである。サーバ、ネットワーク、ストレージなどの情報システム内の多様なリソースは、密接に絡み合って1つの業務としてエンドユーザーにサービスを提供している(図1)。これにより、「どのサーバのどの機能の障害が最終的にどの業務にどのような影響を及ぼすのか」を明確にできることが望まれる。

 このような監視に威力を発揮するのが、JP1の統合管理機能(以下JP1/IM-CS)である。JP1/IM-CSは、障害発生時に監視対象が多すぎてエラーメッセージの羅列になるような場合でも、業務単位にグループ化したアイコンで監視対象を絞り込める。このため、システム全体を簡略化して表示でき、直感的で効率の良い監視ができる。また、障害発生時には、表示されているアイコンをたどるだけで、障害原因となるサーバ、リソース、連携しているアプリケーションなどの特定や影響を受ける業務など、その障害の影響範囲を予測し、障害の連鎖を未然に防止することが可能になる。

図1 システムは複数のサーバが組み合わさって1つのサービスを提供する

蓄積した障害対処方法を表示できるガイド
 障害発生を迅速かつ正確に把握できたとしても、対策できるスペシャリストが不在だったり、運用管理者のスキルが不十分のため、障害の調査/対処ができなければ、障害から回復できない。JP1/IM-CSには、障害が発生した際に対処方法を表示するガイド機能がある。ガイドでは、マニュアルに記載されているメッセージが網羅されているが、システムごとに異なる障害時の対処方法をあらかじめ編集しておいたり、ユーザー独自の運用ノウハウを蓄積(ナレッジ化)したりすることで、同種の障害対応に活用できる。ガイドはHTML形式になっているので、業務運用マニュアルなど他のWebページとリンクさせ、さらに迅速な障害対処も可能だ。

画面1 ビジュアルな統合管理画面例。フロアや業務単位にマッピングしている
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