コラム
» 2006年05月12日 10時12分 UPDATE

間口広がるネットサービスの行方 (1/2)

ユーザー増加は、PCユーザーの域を超えた広がりを見せている。いま、ブログ人気を支えているのはケータイユーザーからのアクセスだ。今後のブログ・オピニオンリーダーは、女子中高生から登場するかもしれない。

[森川拓男,ITmedia]

 インターネットサービスの中でも、ブログという言葉が一般のニュースなどでも聞かれるようになって久しい。その中でも、最近ではブログを開設する年齢層がいっそう幅広くなってきているのは、新たな傾向の一つだ。

 ブログといえば、米国発ということもあり、当初はどちらかというとジャーナリズムの情報発信という意味合いがクローズアップされた。しかし、国内では普及していた日記サービスからの移行が増えるにつれ、ブログ=日記としてとらえる傾向が高まった。その先に見えてきたものは、次のようなものだ。

ブログ利用の間口を拡げたのはケータイ

 ブログを日記として使うことが、利用者拡大の最大理由でもない。ここ数か月のブログサービスの傾向を見ていると分かるが、要因の一つとして挙げられるのは、ケータイ利用ではないだろうか。

 いまや、小学生までもが持つようになったケータイ。通話が付加機能ではないか? と思えるほどにネットワークサポートの高機能化が顕著だ。その始まりとなったのはインターネットメールのサポートだったが、いまでは内蔵ブラウザでPC向けのWebサイトを閲覧可能にまでなった。

 それに呼応するかのように、ブログサービス各社もケータイ対応に力を注いでいる。当初はケータイメールを利用してブログを更新できる程度のものだったが、今では書き込みはもちろんブログサービスそのもののユーザー登録さえ可能となってきている。

 その結果として何が起こったかといえば明白だ。ケータイを使いこなす中心的な存在は、女子中高生である。彼女たちは常に新しいものを求め、常に流行の発信基地になってきた。その彼女たちにとって、大切なのは友達とのコミュニケーション。昔からよく、女子の間で授業中の手紙交換の姿を見てきた人は多いはずだ。それがインターネットになって日記サービスを利用する動機付けにもなったが、もっと“つながり”をシステムがサポートしてくれるブログへとシフトするのは時間の問題だったといえる。

 ブログでは、日記サービスでは標準規格が存在しなかった友達同士のコミュニケーションを、コメントやトラックバックといった方法で簡単に実現できるのも有効だった。そこに目をつけたブログサービス各社は、彼女たちが好きそうなスキン(テーマ)を用意するなど、女子中高生を軸とした女性ユーザーの囲い込みを始めてきた。

 このことと、先に述べたケータイの機能強化が相まって、若年層、ことに女性ユーザーが目立つようになってきたのだ。

 2005年末から年頭にかけて行われた、10代女子のケータイユーザーを対象に行われた調査でも、小六から中二を中心にした回答が寄せられた中で、実に7割のユーザーがブログを開設・閲覧しているという結果が得られている。作成したことがないユーザーも5割強が「作ってみたい」と回答しているのだ。

ブログパーツは諸刃の剣か

 ケータイを利用したブログは、長文を書き連ねるものよりも、短文で写真を貼り付けたものが多い。いわゆるモブログだ。

 写真付きメールなど、ケータイにカメラ機能搭載が当たり前のようになって、写真添付メールでブログ投稿が可能になったのはかなり前のことだ。いつでもどこでも写真を撮影してブログに投稿できるようになったことは大きなことだといえる。これもまた、女性を中心としたケータイからのブログユーザーが増加した一因だろう。

 写真は、文章と違ってビジュアルで訴えるもの。さらに幾つかのブログサービスがアップロードした画像を編集する機能を追加したことで、さもプリクラのような感覚で画像を掲載できるようになってきた。もちろん、PCの画像編集ソフトを使いこなしてケータイカメラで撮影した写真を編集し、アップロード投稿することもできる。

 この、見た目が華やかになったこともブログユーザーが増える要因の一つだったのだろう。そして、女性のブログが増えることで、男性のブログも増えるという相乗効果も生まれやすい。

 こうしてブログ自体がある程度完成されてくると、それをさらに彩るモノが必要となってくる。

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