シマンテック、中小企業向けのUTMアプライアンス新製品を発表

シマンテックは、中小企業をターゲットとした統合型セキュリティアプライアンスの新製品、「Symantec Gateway Security 1600シリーズ」を発表した。

» 2006年05月25日 22時37分 公開
[ITmedia]

 シマンテックは5月25日、複数のセキュリティ機能を搭載した統合型セキュリティアプライアンス(UTMアプライアンス)の新製品、「Symantec Gateway Security 1600シリーズ」を発表した。

 Symantec Gateway Security 1600シリーズは、アプリケーションプロキシ型のファイアウォールをベースに、アンチウイルスや不正侵入検知/防御、コンテンツフィルタリング、アンチスパムやVPNといった複数の機能を提供する統合セキュリティアプライアンス製品。先にリリースされている「Symantec Gateway Security 5600シリーズ」が数百人から数千人規模の企業をターゲットとしているのに対し、1600シリーズは100〜200ユーザー規模の中堅、中小企業を対象とした製品だ。

 同社プロダクトマーケティング部の山中幸代氏は、「大企業であろうと中小企業であろうと、取り巻いている脅威は変わらない。しかし中小企業には、対策のための予算や人数が少なく、導入、管理に時間や手間をかけられないという特有の課題がある」と述べた。

 Symantec Gateway Security 1600シリーズでは、ウィザード形式の設定画面を採用するなど、導入、セットアップを容易に行える作りとすることで、こうした課題を解決するという。「中小企業の現状にマッチした製品となっている」(同氏)

 ただし、機能は上位機種の5600シリーズと変わらない。不正侵入検知/防御機能では、個々のワームや脅威ではなく、脆弱性そのものに対するシグネチャを提供することで「未知の脅威にもプロアクティブに対処できる」(同氏)とした。

 Symantec Gateway Security 1600シリーズには、推奨ユーザー数が最大100人の「1620」と、VPNのハードウェアアクセラレータを搭載し、最大200ユーザー規模まで対応する「1660」の2機種がある。価格はいずれもオープンプライスで、6月中旬に販売を開始する予定だ。

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