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» 2006年06月23日 13時58分 UPDATE

Super Review:長期に使えるUbuntu Dapper (1/3)

Ubuntu 6.06 LTS(別名Dapper Drake)が満を持してリリースされた。ここではUbuntu Dapperとその変種を複数のシステムでテストして分かったことを書き連ねよう。

[Joe-'Zonker'-Brockmeier,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine

 先週、Ubuntu 6.06 LTS(別名Dapper Drake)が満を持してリリースされた(LTS: Long Term Support)。いろいろテストしてみて、リリース日が当初の4月からずれ込んだことにはそれなりの価値があることが分かった。

 本稿を書くに当たって、Ubuntu Dapperとその変種(KubuntuXubuntu)を複数のシステムでテストした。最初のシステムはラップトップ(Pentium 4 3.06GHz CPU、1Gバイト RAM、ATI Radeon R250ビデオカード、Prism製無線カード)である。Ubuntu Dapperは、わたしがメインマシンとして用いているデスクトップ(AMD64 3000+、2Gバイト RAM、120GB SATA HDD、Nvidia GeForce 6600 GT)でも動いている。最後に、ThinkPad T43(Pentium M 1.86GHz CPU、512Mバイト RAM、ATI Radeon Mobility M300)にUbuntuをインストールしてテストした。

インストール、アップグレード、ハードウェアサポート

 Ubuntuの過去3回のリリースでは簡単ながら使いやすいテキストモードのインストーラがついてきた。テキストモードに満足できぬユーザーがいるため、今回のリリースではUbiquityというGUIインストーラがライブCDに同梱された。テキストモードのインストーラと同じく、ユーザーのタイムゾーンやログイン名とパスワードなど、わずかの質問に答えるだけでインストール作業を進めることができ、テキスト形式のメニューがGUI形式のウィザードになったと思えばよい。インストール作業は短時間で済み、Windows XPやMac OS Xのインストールほど難しくない。実際、サポート対象ハードウェアであれば、Windows XPよりもずっと簡単にインストールできる。

 わたしが見る限り、Dapperのハードウェアサポートは満足できるレベルだ。ラップトップの無線チップとの動作に問題はなく、デスクトップ(およびラップトップ)マシンのビデオカードの検出やX関連の設定は完璧で、サウンドカードもきちんと検出、設定された。

 だが、構成が通常と違うとUbuntuはまごつくようだ。わたしがSkype通話用に使用しているPlantronics製ヘッドセットにUSBサウンドカードが付属しており、Dapperはこれを検出して/dev/dsp1として問題なくセットアップするが、このUSBサウンドカードを引き抜くとループに陥る。Totemなどのアプリケーションはオンオードサウンド ――Plantronics社のデバイスではない――を使うよう設定してあったのに、USBサウンドカードを引き抜くとサウンドが消えてしまった。この問題は再起動で解決するが、PlantronicsデバイスをUSBに接続してデフォルトのサウンドデバイスをオンボードサウンドにリセットする方法でもサウンドサポートを復活できた。これの良い点は、USBサウンドデバイスを接続したとき、GNOME内にUbuntuの小さなダイアログが表示され、新規デバイスの検出を知らせてくれることだ。このダイアログにはサウンド設定を開くボタンもある。

 Ubuntuを使用していく上で、これはLinux全般に言えることでもあるが、ラップトップのサスペンドとハイバネーションがまだ行き当たりばったりだ。わたしのThinkPadでは完璧なのだが、Pentium 4搭載のラップトップではそれほどうまくいかない。ハイバネーションへ移行はするが、そこから復帰しないことがやや気に入らない。Ubuntuよりもラップトップ側の問題だろうが、Ubuntuをラップトップで使おうと考えているなら、この点を承知しておくに越したことはない。

 2つのシステムにCDからインストールしようと思ったが、結局、AMD64を搭載した筆者のデスクトップからアップグレードすることにした。AMD64では既にBreezyが動いていたので、最新リリース情報の中に書かれていた指示に従い、gksudo "update-manager -d"を用いてアップグレードを行った。これでGUIアップデータが起動し、その中のDapper移行オプションを選択した。

 dist-upgradeは思ったほどスムーズに進まなかった。自分でコンパイルしたパッケージが幾つかインストールしてあったことが問題となったようだ。例えば、Ubuntuパッケージ間の衝突を解消するためにPerl Tkパッケージを削除するしかなく、衝突しているパッケージを手作業で削除し、うまくいくまでアップグレードプロセスを何回がやり直す羽目となった。

 Dapperの長所をフルに引き出したければ、アップグレードよりもインストールを選択した方がよいかもしれない。例えば、Dapperを新規インストールするとGNOMEにAlacarteメニューエディタが現れるが、dist-upgradeしたシステムでは旧来のSmegメニューエディタのままである。アップグレードは、特にデスクトップマシンでは、いろいろ微妙なことが起こるものである。

 Apple iBook(1.0GHz CPU、512Mバイト RAM)でライブCDも試してみた。Ubuntu PPCはiBookで問題なく動くようだが、無線カードが立ち上がらなかった。サウンド、ビデオ、そのほかは問題ない。無線だけ手動で設定する必要があるようだ。iBookでUbuntuを使うことに関心がある方は、Ubuntuforums.orgのAirPortカードの設定に関するスレッドを読むとよい。

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