インターコム、企業ネットワーク内のHDDの故障日予測ソフト

インターコムは、企業ネットワークに接続されているHDDの情報を解析し、障害発生日を予測する「SmartHDD Server ハードディスク診断」を発表した。

» 2006年06月23日 15時04分 公開
[ITmedia]

 インターコムは6月23日、企業ネットワークに接続されているHDDの情報を解析し、障害の発生を予測する診断ソフト「SmartHDD Server ハードディスク診断」を発表した。

 同社は先に、HDDが搭載する「S.M.A.R.T.」(自己監視・診断、報告)情報を解析して障害の発生を予測するソフト「SmartHDD Pro」をリリースしている。SmartHDD Server ハードディスク診断はこの障害予測機能を、ネットワークに接続されたPCやファイルサーバのHDD、NASにも提供するものだ。HDDの健康状態やリソース情報を把握し、予想される故障日を確認することで、「突然のクラッシュでデータが失われた」といった事態を避けることができる。

 スタンドアロン版と異なる特徴は、管理コンソールを通じて5〜50台程度のHDDを一括して監視、管理できること。また、監視対象HDDに導入されるエージェントはWindowsのサービスとして動作するため、Administrator権限がなくとも利用できる。

 インターコムでは、「基幹サーバについてはバックアップがあるだろうが、業務部門で利用されているPCも含めたあらゆるHDDのバックアップを取るのは、コストなどの面から非現実的。そうした取りこぼされている部分でSmartHDD Server ハードディスク診断を活用することで、突然のHDD故障による業務への影響を抑えることができる」としている。

 SmartHDD Server ハードディスク診断の対応OSはWindows 98 SE/Me、Windows 2000 Server、Windows XP、Windows Server 2003で、S.M.A.R.T対応のIDE/SATA HDDの診断が可能だ。価格は5クライアント版が9万5000円からで、7月28日より販売を開始する。インターコムでは小規模ネットワークを構築している企業や部署、学校、官公庁などを対象に販売するほか、フィールドメンテナンスサービスを提供するシステムインテグレータなどにも提供していく。

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