インターコム、「漏れなく」資産管理と情報漏洩防止を行う管理ソフト「MaLion」

インターコムは6月28日より、IT資産管理とともに、各端末での操作を監視し、制限することで情報漏洩を防止する「MaLion」の販売を開始する。

» 2006年06月19日 20時43分 公開
[ITmedia]

 インターコムは6月28日より、ハードウェア/ソフトウェアのIT資産管理とともに、各端末での操作を監視し、制限することで情報漏洩を防止する企業向けの管理ソフトウェア「MaLion」の販売を開始する。

 MaLionは、インターコムが独自に開発したソフトウェア。ネットワーク上のハードウェアやソフトウェア資産情報(インベントリ)に加え、クライアントPCでのセキュリティ対策状況などを収集し、一元的に管理できる。

 さらに、各端末でのログオン状況やレジストリ変更操作、アプリケーション稼働状況やファイル操作、印刷操作、メール/Webの利用やデバイス操作などのログを収集し、監視するだけでなく、ポリシーに沿って厳密に利用をコントロールすることで、情報漏洩を防ぐ。このときエージェントはカーネルレベルで動作するため、DOSコマンドでのファイル操作なども監視、制限が可能だ。

 「コールセンターでは各種操作をきっちり制限し、一方営業などの部署ではログの収集にとどめるといった具合に、部署やレベルに応じて柔軟にポリシーを適用していくことができる」(同社)。別途オプションなどを導入することなく、標準ですべての機能を利用できる点がメリットという。

 もう1つの特徴は、エージェント型のアーキテクチャでネックとなる「パフォーマンスへの影響」を最小限にとどめるよう設計されていること。プッシュ型でエージェントをインストールしたり、未登録PCを自動的に検出する機能を提供し、導入を容易にすることで、管理者にとっての負担も減らした。

MaLionの統合管理コンソール MaLionの統合管理コンソール

 MaLionは、数百〜数千ユーザー規模のネットワークを対象としており、各マシンに導入されるエージェント(Security Point:SP)のほか、統合管理コンソールのManagement Console(MC)、SPが収集した情報をネットワークセグメントごとに集約し、MCに中継するSegment Manager(SM)、集約した情報をさまざまな形式で分析し、40種類以上の形式でレポーティングできるSecurity Report(SR)といったコンポーネントから構成されている。このほか、各種情報を格納し、統合管理するデータベース(DB)も必要となる。

 価格は100クライアントで100万円から。インターコムではまず、同社のメインフレーム用端末エミュレータ「FALCON」シリーズなど、同社製品を導入済みの企業に対する直接販売から開始し、初年度で30企業への導入、3億円の売り上げを目指す。

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