ロシアで最初のIBM開発研究所が開設、メインフレーム技術が重点分野

IBMの会長兼CEOであるサミュエル・J・パルミサーノ氏は6月20日、高成長国への投資拡大を継続する中、IBMとしてロシアで最初となる開発研究所の開設を発表した。

» 2006年06月23日 18時30分 公開
[ITmedia]

 IBMの会長兼CEOであるサミュエル・J・パルミサーノ氏は6月20日、高成長国への投資拡大を継続する中、IBMとしてロシアで最初となる開発研究所の開設を発表した。

 IBMはこの「ロシア・システムズ&テクノロジー研究所(Russian Systems & Technology Laboratory)」に今後3年間で4000万ドルを投資し、2008年末までに最大で200名のスタッフを雇用する予定。同研究所は、メインフレーム技術の開発に重点的に取り組んでいくものの、これは、世界各国(特にロシア、ブラジル、中国、インドなどの高成長国)でスキルや専門知識を活用することを重視するIBMの姿勢を継続するものとなっている。

 同研究所は、IBMが最近発表した主要な開発事業としては4番目のものだ。このほかに新たな拠点として、ブラジル・サンパウロのLinuxテクノロジーセンター、インド・バンガロールのソリューションズ&テクノロジー・センター、中国・上海のメインフレーム開発研究所がある。

 この新たな研究所では、ロシアの人材を活用し、企業向けや学術的コンピューティング向けのハードウェアやソフトウェアの開発を行う。特に、ロシアにはES-EVM(IBM System/360 メインフレームの互換機)の開発を通じて何十年にもわたって培われてきた高度なメインフレームのスキルや技術的な専門知識があり、それが新たな研究所の大きなメリットとなっている。

 このロシアの研究所にはすでに40名以上のスタッフが勤務している。

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