あらゆるデータをDBへ――Viperが「DB2 9」としていよいよリリース

MicrosoftのSQL Serverに先駆け、データベースソフトの新版がIBMからリリースされる。IBMは、SQLとXQueryをサポートしながら、相互利用が可能なリレーショナルとXMLデータベースのハイブリッドを強みとする。 

» 2006年07月07日 17時13分 公開
[ITmedia]

 IBMのリレーショナルとXMLデータベースのハイブリッド型データベース管理ソフトウェアの新版「DB2 9」が9月22日に出荷開始される。ダウンロード版は先行して7月28日からリリース。

 DB2 9は、従来までのリレーショナル構造に加え、XMLをネイティブサポートするとことでパス構造を持つ非定型データのデータベース格納が容易となる。

 また、ハイブリット構造を実現したことによって、SQLでリレーショナルデータベースとXMLデータベース両方の検索も可能であり、これまでの資産を生かしたまま移行することができる。さらに、XQueryを用いてリレーショナルデータベースを操作することも可能なため、一つのクエリー操作で複雑なデータベース構造を柔軟に操作することが可能。

 データ圧縮機能も特徴となっており、メモリ上で圧縮しディスクの占有容量を最大70%まで押さえることができるという。セキュリティ面でも大きな改変があり、データの暗号化機能を強化するとともに、アクセス権の制御を行うLBAC(Label based Access Control)を搭載した。これにより行、列単位でのアクセス権制御が可能となっている。

 「DB2 Personal」は5万2600円。「DB2 Express」は、Authorized User版が1万8900円、Processor版が55万5700円。

 DB2 WSE(Workgroup Server Edition)のAuthorized User版が3万9900円、Processor版が114万円。DB2 ESE(Enterprise Server Edition)のAuthorized User版が10万7000円、Processor版が415万円となっている。

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