NECは、「ウイルスバスターコーポレートエディションアドバンス」との連携機能などを追加した企業向けセキュリティ管理ソフトの新バージョン「CapsSuite V5.0」を発表した。
NECは7月11日、トレンドマイクロの「ウイルスバスターコーポレートエディションアドバンス」との連携機能などを追加した、企業向け総合セキュリティ管理ソフトウェアの新バージョン「CapsSuite V5.0」を発表した。
CapsSuiteは、企業クライアントPCのパッチ/ウイルス対策ソフトの状況を把握し、必要に応じてパッチ適用指示を行うことで、セキュリティレベルの維持を支援するソフトウェア。管理者の許可を得ずに不正に持ち込まれる端末を検知し、接続を遮断することも可能だ。
CapsSuiteではこれまでも、オプションを組み合わせることにより検疫ネットワーク機能を実現していた。新バージョンではこの機能が強化され、トレンドマイクロのウイルスバスターコーポレートエディションアドバンスと連携し、パッチや定義ファイルが更新されていないPCに強制的にアクセス制御を施すことが可能だ。また、WUA(Windows Update Agent)を用いてMicrosoftの未適用パッチ情報を確認する機能もサポートしている。
同時に、CapsSuiteと連携して未許可PCを検出するアプライアンス製品「InterSec/NQ30b」の機能も強化された。InterSec/NQ30bでは、私用PCなど、管理者の許可を得ずに持ち込まれる端末に加え、WinnyやShareといったP2P型ファイル共有ソフトがインストールされたPCを検知し、接続を遮断することができる。
今回の機能強化では、タグVLANをサポートし、複数セグメントを監視できるようになったほか、ネットワーク単位だけでなく、組織や部門単位でパッチ適用状況を把握できる管理機能が追加されている。
CapsSuite V5.0の価格は、500ユーザーで332万円から、InterSec/NQ30bは18万7000円。7月31日より出荷を開始する。
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