バラクーダネットワークスジャパンは、スパム対策アプライアンス「Barracuda Spam Firewall」に画像スパムの検出機能を追加した。
バラクーダネットワークスジャパンは7月27日、最近増加傾向にある画像スパムに対処する機能を、同社のスパム対策アプライアンス「Barracuda Spam Firewall」に追加した。
この数カ月、テキストの代わりに画像で宣伝文句を送りつける画像スパムが急増しており、中にはスパム全体の25%を占めるまでに至ったとする調査もある。画像スパムがスパマーに好まれている理由は、既存のスパム対策フィルタリングをかいくぐることができるからだ。さらに、画像ファイルに少しずつ変更を加えることで、シグネチャによる検知を回避する方法も登場している。
バラクーダネットワークスでは2つの手法で画像スパムを検出、ブロックするという。1つは、画像スパムを光学式文字認識(OCR)を用いてデータに変換し、独自のルールセットを元にスコアリングしてフィルタするもの。もう1つは、画像も含めたスパムメールからフィンガープリントを取得し、解析する手法で、同社の顧客やハニーポットから収集した情報を元にフィンガープリントデータベースを構築しているという。
同社は、OCRスコアやフィンガープリントを、メールヘッダや本文など、他のスコア情報と組み合わせることで、総合的にスパムか否かの判断を下すことができるとしている。
OCR解析は、ファームウェアv3.3.03以降で、フィンガープリント解析はv3.4.04以降で利用可能。スパムルールやウイルス定義の自動更新サービスを契約しているユーザーは、追加費用なしで利用できるという。
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