IM攻撃、画像スパムが増加傾向――Postini報告書

6月はワールドカップ関連のスパムと画像オンリーのスパムが横行。ウイルスやワームは電子メールを離れてIMにシフトする傾向が続いている。

» 2006年07月15日 08時25分 公開
[ITmedia]

 Postiniは7月14日、6月のメッセージセキュリティ動向に関する報告書を発表した。防御が手薄なインスタントメッセージング(IM)システムに対する攻撃や、画像だけを含んだスパムメールを使って攻撃を仕掛ける傾向が続いていると報告している。

 Postiniが6月に遮断した新種のIMワームのうち、「Worm.pic-myspace-info」はユーザーをWebサイトにおびき寄せてワームをインストールしてしまう。また、Yahoo! Messengerで感染する「Secunia/Yahoo.dos.vuln」はサービス妨害(DoS)攻撃を仕掛けるワームで、大量のメッセージを送りつけてほかのユーザーのYahoo! Messengerクライアントをクラッシュさせてしまう。

 6月はワールドカップ関連のスパムと、ポルノや株式関連のもうけ話を持ち掛ける画像オンリーのスパムも横行した。画像スパムは2005年12月から急増してスパム全体の25%を占めるようになり、現在に至っているという。これは、「スパム対策システムの多くはメッセージにテキストが含まれていなければ使い物にならない」という認識がスパマーの間で広まり、スパムメールを通過させるために画像を使うケースが増えているためだとPostiniは解説する。

 ウイルスは、Postiniのシステムで6月中に2600万件を遮断した。これは前月より4%減っており、電子メールウイルスは減少傾向が続いている。同社によれば、これはウイルスやワームが電子メールを離れてIMにシフトしていることを示すもの。遮断件数が多かったウイルスはNetsky、Mytob、Mime、Bagle、Mydoomの順だった。

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