GPLv3の2番目の草案公開

GPL改定のたたき台となる2番目の草案では、DRM関連の条項などが大幅に修正された。

» 2006年07月28日 08時14分 公開
[ITmedia]

 Free Software Foundation(FSF)は7月27日、GNU General Public Licenseバージョン3(GPLv3)のたたき台となる2番目の草案を公開した。

 1月にGPLv3の最初の草案が公開されてからこれまでに、1000件近い改善案が寄せられたといい、FSFとSoftware Freedom Law Centerではそうしたコメントを反映し、多岐にわたる修正を盛り込んだ。

 特にDRMに関する条項は明確化され、「ライセンスで直接的にDRMを制限するのは、GPLv3でカバーされたソフトの共有/修正を防ぐためにDRMを用いるという特別の場合に限る」と規定した。

 DRM条項の明確化により、フリーソフトにフリーでない制限を付け足すことを禁じたGPLのもともとの理念が守られると説明。GPLv3ではDRM機能の実装を禁止はしないが、ユーザーが削除できない形での実装はできないようにするとしている。

 このほかにも、ネットワークライセンス相互運用に関する項目や、BitTorrentのようなファイル交換ネットワークでGPL対象のプログラムを配布することを認めた条項についても、大幅な修正が盛り込まれた。

 新しいGPLの内容はFSFのWebサイトに掲載されている。

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