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» 2006年08月04日 06時38分 UPDATE

「Adobe Flex 2」、9割のJavaデベロッパーを魅了?

コミュニティー相乗で活性化するAdobe Flex 2。正式リリースを記念したイベントが行われた。合わせて来日されたジェームズ・ワード氏に、インタビューで聞いた。

[ITmedia]

 アドビ システムズは8月1日、同社のWebアプリケーション開発プラットフォーム「Adobe Flex」の月例コミュニティー会合を拡大し、広く参加者を募るイベント「Adobe Flex Developer's Night」を開催した。その名の通り、夜半(18時会場)に行われたイベントには、会社帰りのWebデベロッパーが集った。

 Flexユーザー会は、従来バージョン1.5から結成されており、約9割の有志がJavaアプリケーション開発エンジニア出身であるという。この情勢についてアドビは、幅広く支持されている証しだと語った。また、最近は、Flexユーザーの会合を都内のアドビ システムズ内で月例開催していると言い、製品の品質向上へと積極的に取り組んでいることも強調した。今回開催された「Adobe Flex Developer's Night」は、米Adobe Systemsからテクニカル エバンジェリストのジェームズ・ワード氏が来日講演されたこともあり、幅広い層の来場者を募ることとなった。

060802adobeP1070754.jpg

 ITmediaでインタビューを行った際、ワード氏は、Flex 2の優位性について幾つかのデモで示すとともに、デベロッパーとデザイナーの壁を取り払う興味深いコメントを語ってくれた。

P1070759.jpg Flex 2を採用した事例の大半はビジネスWebアプリケーションのリッチコンテンツ化だという。最適化されたFlashであれば、インターネット帯域制限はないだろう。しかし、Javaとの協調によってビジネスアプリケーションから広がり始めている

 「ユーザーエクスペリエンスの向上はデザイナーだけのものではないのです。コードデベロッパー(アプリケーション開発者)からの視点でも、例えばWebフォーム上でミスタイプが減少する、ECサイトであれば購入率を高められることが、数値としても実証されています」という。また、「デザイナーとデベロッパーは、それぞれがFlash ProfessionalとFlex Builderを使い、使いやすい開発環境で共同作業を行えばよいわけです。アドビは、お互いに作業しやすい環境を提供したいと考えています」という。さらに、米国の同社に設置されているユーザービリティーラボについても触れ、Flex 2の開発で実施されたユーザーインタフェースの効果測定についても語った。

P1070774.jpg リモートでコラボレーションを実現できる事例デモ。Flash Remotiong(Flash Communication Server Remoting)で行われている

 「Flex 2では、Chartコンポーネントを始め、APIレベルのものまでユーザビリティテストを行っています。デベロッパーがベストプラクティスとして安心して使うことができるよう、コンポーネントレベルで改良を行っています」(ワード氏)。

P1070764.jpg Chartコンポーネントを用いた例。下側の表の数値を編集すると、上側のグラフがダイナミックに変化する。注視したまま変化を追従できることがポイント

PDFドキュメントサーバとのかかわり

 アドビは、Flex 2でLiveCycleによるPDFとのかかわりも強化した。PDFエクスポート行程そのものは別となるドキュメントサーバアプリケーション「Adobe LiveCycle」へと引き継がれる形だが、PDFドキュメントの生成から共有、コントロール、セキュリティ、プロセス管理と多様さを実現するのがLiveCycleの強みだ。

 LiveCycleとFlex 2の連携性についてワード氏に聞くと、「今後Flexとの統合も考えられるかもしれない」という。また、「次期LiveCycleでは、APIの充実とともにSOAPでやり取り可能とする予定がある」とコメントした。現在のところは、それぞれの優位さを保ちながら、いっそう連携性を高めていくものだという。

 Flexが主にビジネス向けWebアプリケーションのリッチコンテンツ化、LiveCycleがドキュメント管理フローの確立を狙っている。エンタープライズ向けというプロダクトの方向性から、次期LiveCycleでの躍進が期待されるところだ。

 アドビは、このようにビジネスプリケーションを中心とするWebアプリケーションのリッチクライアント化に対し、Flex(Flash Media Server)を強調しているが、ほかにも幾つかの領域へと手を広げている。

 ストリーミング・コミュニケーションとして分類されるのがEラーニングを始めとするWebカンファレンスに応用可能な「Adobe Breeze」によるもの。このソリューションにもFlash Media Serverがかかわっており、。ほかにもPDFを中心とするLiveCycleの展開として、プロセスの自動化を実現する、前述のPDFドキュメント管理ソリューションだ。昨今、文書の電子化が公共機関でも進んでいるが、単に電子化を実現するだけではなく、J-SOX法も見据えた業務フローまでも管理できることが大きなポイントとなっている。

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