Microsoft最高の技術者集団に迫る──Microsoft Research Indiaに潜入(1/3 ページ)

思わず、「こちらスネーク、潜入に成功した」とつぶやきたくなるMicrosoft Research Indiaの内部。従来とはまったく別の角度からテクノロジーの役割を考える同研究所、その副所長は日本人というサプライズも味わうことになった。

» 2006年08月10日 08時00分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

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 Microsoftの将来を握るもの、それは、基礎研究を基盤とするものであることを一番よく理解しているのは、Microsoft自身であろう。このことは、同社が研究所に対して多大な投資をしていることからも明らかだ。

潜入、Microsoft Research India

 Microsoftの研究開発部門Microsoft Researchに所属する研究所は、米国に2カ所(レドモンド、シリコンバレー)、英国のケンブリッジ、中国の北京に存在していたが、2005年1月に「Microsoft Research India」(MSRI)がインドのバンガロールに設立されたことで合計5つとなった。このインド研究所、人里離れた場所に存在していると思いきや、バンガロールから少し離れた場所に、ほかの住宅と紛れる形で建っていた。優れた研究成果を生み出すため、その内部は比較的自由な空気が漂っている。

市内からそれほど離れていない場所に建つMSRI。日本と比べると通信インフラが十分に整っていない地域にあって、専用線で同じバンガロールにあるMicrosoftのオフィスにつなぎ、そこからシンガポールに広帯域でつなげているという
ゲートをくぐると壁にはロゴが
なんとなく日本風な廊下を歩いていく。床には大理石などを多用
オフィスはガラス張りの個室が。広さは約8畳といったところ。ちなみにこの部屋は後述する外山さんの部屋。近くにはキックボードもあった
個室ではなく、パーティションで分けられたデスクスペースも。壁にはさまざまな数式や文字が書き込まれていた
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