今回の解説では設定を書き換える際に専用のエディタで変更していましたが、実はこれもれっきとしたエディタです。「nano」というとてもシンプルなエディタで動作も軽いのですが、便利な機能はあまり持っていません。
他にも有名なエディタは「vi」「emacs」など、いろいろあるのですが、ほとんどのディストリビューションに標準でインストールされている「vi」を今後使用していくことにします。参考に「nano」のキー操作について簡単にまとめておきます。
キー操作 | 機能 |
---|---|
Ctrl+x の後に Y もしくは N | 終了する |
Ctrl+o | 変更を保存する |
Ctrl+k | カット |
Ctrl+u | ペースト |
さて、今後使用していく「vi」の特徴はなんといっても、モードが存在していることでしょう。
このモードは【編集モード】と【コマンドモード】と呼ばれ、それぞれ編集を行うためのモードとキーの操作で「vi」の機能を使用するためのモードに分かれます。カーソルの移動や保存、Undoなどの操作はコマンドモードで行い、文字の入力、挿入などは編集モードで行うといった形です。
Windowsでエディタを操作する感覚とは大きく異なっていますので、違和感があるかもしれませんが慣れると非常に便利です。また、トラブル時などにはほぼ必ず使用するエディタですので操作を覚えておく必要もあります。
「vi」を起動するのは非常に簡単で、上記のように入力すると起動されます。新規作成の場合にはファイル名を入力せずに「vi」だけ入力してください。
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