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» 2006年08月28日 16時18分 UPDATE

Web 2.0で変わるWebプログラミングの常識:そのサービスはAjaxフレームワークで一変できるか? (1/4)

「prototype.js」と呼ばれるJavaScriptフレームワーク。多くのAjaxを応用したサービスで使われている「Ajaxフレームワークのデファクト」だ。

[大澤文孝,ITmedia]

 このオンライン・ムックPlus「Web 2.0で変わるWebプログラミングの常識」では、これまでにAjaxの概要(第1回)から発展系としてどのような取り組みあるのか(第2回)、そして、効率的な組み込み方法の一つとしてJSONと呼ばれるデータ形式のやり取り(第3回)Webサービスとの連携(第4回)について解説した。

 Ajaxアプリケーションの開発では、Webブラウザ依存の問題を解消したり、DOMツリーを操作するといった必要性がある。しかし、開発者が一からコード記述していくのは現実的ではない。そこで一般には、何かしらオープンスタンダードとなっているライブラリを利用することになる。今回は、Ajaxアプリケーション開発においてよく使われる「prototype.js」を使った開発手法について解説していこう。

 prototype.jsは(関連リンク)、Sam Stephenson氏によって書かれたJavaScriptフレームワークだ。フリーのライブラリであり、MITライセンスに準拠されている。

 prototype.jsが提供するのは、Ajaxの機能だけではない。JavaScriptの組み込みクラスに幾つかのメソッドを加えて機能を追加したり、DOM操作を容易にするショートカット関数などを提供する機能も備えた基礎的なフレームワークとなっている。

 実際、Ajaxアプリケーションに限らず、多くのJavaScriptプログラミングで使われており、デファクトスタンダードともいえる。

 例えば、「Ruby on Rails」「script.aculo.us」など、ほかの幾つかのWebアプリケーションフレームワークや、Ajax用クラスライブラリがこのprototype.jsを基本的なフレームワークとして採用している。

 prototype.jsが正式に対応しているWebブラウザは、次の通りだ。

  • Windows版Internet Explorer 6.0以降
  • Mozilla Firefox 1.0/Mozilla 1.7以降
  • Safari 1.2以降

prototype.jsの入手

 prototype.jsは、http://prototype.conio.net/からダウンロードすることができる。原稿執筆時点での最新版はバージョン1.40だ。また、prototype.jsは、クライアントサイドのライブラリであり、「prototype.js」というただひとつのファイルによって構成される。

 利用するにあたっては、prototype.jsをWebサーバーに置き、HTMLソース中で、次のように読み込めばよい。


<script type="text/javascript" src="prototype.js">
</script>

 注意点として、src属性で指定するファイル名は、実際には、配置したパスも指定することになる。

 prototype.jsには、ドキュメントが含まれていない。そのため、どのような関数があり、どのような動作をするのかを理解するには、「ソースを読む」というのが基本となる。

 しかしインターネット上には、Sergio Pereira氏による「Developer Notes for prototype.js」というコンテンツがある。日本語訳もあるので、prototype.jsを使い始める際には、まず、このコンテンツに目を通すことをお勧めする。

prototype.jsが提供する機能

 prototype.jsの主な機能は、「ショートカットやユーティリティ関数」と「Ajax機能」の2つに大きく分類できる。

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