ファイルサーバを構築してみよう――まずは基本設定までWindows Server徹底活用(1/4 ページ)

企業で利用されるサーバコンピュータの約7割では、Windowsが稼働していると言われている。特に部門ごとに設置されているワークグループサーバでは8〜9割以上のシェアを占める。このムックでは、中小規模企業、または大企業の一部門で、別の本業を持ちながらサーバを任されている管理者を対象に、実際のサーバ構築の方法の紹介を行っていこう。第1回はファイルサーバを便利に利用するための設定方法を手順を追って紹介する。

» 2006年09月04日 00時00分 公開
[吉森ゆき/大神企画,ITmedia]

Windowsでサーバを構築するときに最も利用されるのが、ファイルサーバとしての機能だ。個人専用、または共有のフォルダを作成し、文書を保存するために利用する。しかし、設定を間違えると、管理者以外のユーザーにシステムフォルダを公開し、セキュリティ上問題になることも少なくない。機密情報も安心して保存できる堅牢なファイルサーバを構築しよう。

ファイルサーバの構築

 Windows Server 2003 には、サーバの導入・管理を容易にするための「サーバーの役割管理」という機能が用意されており、Windows Server 2003ファイルサーバを構成するの起動時にデフォルトで表示される仕組みになっている。ファイルサーバに限らず、サーバの設定時には、この機能を利用することになる。

1.スタートメニューを開き、「サーバーの役割管理」をクリックする。

2.「サーバーの役割管理」画面が開いたら、「サーバーの役割を追加または削除する」をクリックする(画面1)。

サーバの役割管理画面

3.「サーバーの構成ウィザード」が起動する。最初の「準備作業」画面には、サーバを構成する前の確認事項が書かれているので、それを確認して「次へ」をクリックする。

4.ネットワークの構成を確認する画面が表示されてから「構成オプション」画面に移る。サーバの機能を個別に設定する場合は、「カスタム構成」を選択し、「次へ」をクリックする。

5.「サーバーの役割」画面に移る。一覧に構成可能なサーバの機能が表示されている。ここでは、「ファイルサーバー」をクリックして選択し、「次へ」をクリックする(画面2)。

サーバの役割を選択
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