アレクセオ、コンパクトフラッシュ型の「PC向けIPS」

アレクセオ・ジャパンは10月より、コンパクトフラッシュに組み込んだPC向けの不正侵入防御システム、「パーソナルIPS」の販売を開始する。

» 2006年09月20日 17時50分 公開
[ITmedia]

 日本通信の子会社であるアレクセオ・ジャパンは10月より、コンパクトフラッシュに組み込んだPC向けのIPS(不正侵入防御システム)、「パーソナルIPS」の販売を開始することを発表した。価格はオープンプライスだが、想定価格は16万円前後という。

 パーソナルIPSは、米Arxceoが開発したIPS製品「Ally ip100」の機能を組み入れた、持ち運び可能なIPS。Ally ip100も含め、一般のIPSは企業ネットワークの経路上に設置してシステム全体を保護するのに対し、パーソナルIPSはPCのカードスロットに差し込んで、エンドポイントそのものを保護する。

 製品は、コンパクトフラッシュに組み込まれた本体とソフトウェアから構成されている。一般的なIPSと同様に、アノーマリ/ビヘイビア分析に基づいて不正アクセスを検出するほか、不正アクセスの偵察行為であるポートスキャニングを遮断するアンチ・ポートスキャニング技術を実装している。また、既存のファイアウォールやウイルス対策ソフトでは防御が困難なDoS/DDoS攻撃やゼロデイ攻撃を阻止するほか、DNSキャッシュ汚染や隠れトンネリングによるデータ漏洩も防ぐという。

 パーソナルIPSカードはさらに、PHSデータ通信機能も備えている。日本通信のPHSデータ通信が1年間使い放題となっており、期限が切れた後は更新ライセンスの購入が可能だ。ただし、IPS機能の利用に期間の制限はない。また、PHSデータ通信だけでなく、社内/自宅でのインターネット接続時や出先でのブロードバンド接続、公衆LANスポットでも利用できる。

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