ベールを脱いだWindows Server "Longhorn"その3――可用性を実現するダウンタイム軽減機能Windows Server 徹底活用(1/3 ページ)

Windows Server "Longhorn"は、稼働時間と生産性を最大限に高めるために、可用性を向上させる機能改良が図られた。可用性を高める新機能は、サーバの状態を積極的に監視し、ダウンタイムの可能性を減らす応答性の高いシステムを実現する。

» 2006年09月27日 08時00分 公開
[富樫純一,ITmedia]

このコンテンツは、オンライン・ムック「Windows Server 徹底活用 丸分かり機能解説から実践テクニックまで」のコンテンツです。関連する記事はこちらでご覧になれます。


フェールオーバークラスタリングを実現するMSCSが機能強化

 ハードウェア障害の発生に備えるために、Windows Serverには以前からサーバクラスタ機能「Microsoft Cluster Service」(MSCS)が搭載されていた。Longhornでは、この機能が大幅に強化され、クラスタの簡素化、セキュリティ保護の強化、クラスタの安定性の向上などが図られている。とりわけ、ソフトウェア基盤部分の設計が見直され、ネットワークやセキュリティに関する機能強化が施され、信頼性と可用性は大幅に向上した。

 また、LonghornのMSCSでは、特定のシステム、ストレージ、ネットワークの構成がクラスタに適しているかどうかをチェックする検証機能が新たに搭載されている。また、クラスタがストレージと通信する方法も強化され、SAN(Storage Area Network)環境のデータ転送だけでなく、DAS(Direct Attached Storage)のデータ転送についても高速化が図られた。さらに、セットアップの容易性や、運用中のシステムの管理性も改善されている。

MSCSの設定を行う「フェールオーバークラスタマネージャ」
       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2010 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ