「誤操作でCCに多数の宛先」を防ぐメール送信分割システムをNTTComが発売

後を絶たないメールの誤配信や添付ファイルから発生する情報漏えいリスクを低減するシステムが登場した。

» 2006年10月31日 20時10分 公開
[ITmedia]

 NTTコミュニケーションズは、電子メールの複数配信や添付ファイル送信での誤送信や情報漏えいを防ぐ「宛先分割・添付ファイル暗号化システム」を11月1日に発売する。自動宛先分割機能や添付ファイルの自動暗号化機能、例外処理機能を搭載し、送信者の設定操作の手間を増やすことなく情報漏えいリスクを軽減することできる。

 自動宛先分割機能は、社外の複数の宛先にメールを送信する際に、メールサーバが自動的に社外のメールアドレスを認識して個別に送信する。社外アドレスの受信者には、本人のアドレスのみが表示されるため、操作ミスからメールのTOやCC欄に複数のアドレスを入れてしまうことで他者のアドレスが漏えいするようなリスクを低減することができる。

 添付ファイルの自動暗号化機能は、送信先を問わずに添付ファイルをWindowsの自己解凍式(拡張子が.exe)で暗号化するもの。暗号化の際に復元するパスワードを自動生成し、添付ファイルのメールとは別メールでパスワードを送信する仕組みとなっている。ウイルス対策で暗号化された添付ファイルが使えない場合は、拡張子を変更することもできる。

 例外処理機能は、メール受信者の環境が宛先分割・添付ファイル暗号化システムに対応していない場合に備えるもの。送信者があらかじめ、自動宛先分割の自動暗号化の解除、拡張子変更の3パターンに応じた独自のメールアドレス(例えばno-angou@***.comなど)を設定し、BCC欄に追加することで機能解除または変更した状態で送信が行える。

 参考価格は、ソフトウェアを実行するメールサーバと500ユーザ分のライセンス、構築費用の合計で税込み850万円となっている。

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