日本語版詐欺的ソフトウェアに注意――ウェブルート

ウェブルート・ソフトウェアによると、日本語化された詐欺的ソフトウェアの検出件数が増加している。

» 2006年11月02日 08時11分 公開
[ITmedia]

 ウェブルート・ソフトウェアは11月1日、2006年10月に発見、検出されたスパイウェアのランキングを明らかにした。同社が提供するスパイウェア検出ツール「Spy Audit」での検出結果を基にまとめたもので、「アドウェア」と「トロイの木馬」「システムモニタ」という3つのカテゴリごとにランキングされている。

 中でも興味深い結果が出ているのはアドウェアのカテゴリだ。

 このカテゴリでは、偽のセキュリティ警告を表示してユーザーをだまし、有償のソフトウェアを購入するよううながす詐欺的ソフトウェアの存在に注意が呼びかけられている。10月もこうした詐欺的ソフトウェアが引き続き検出された。特に、9月に登場したばかりの詐欺的ソフトウェア「SystemDoctor 2006」の日本語版が8位にランクインしている。

 ウェブルートによると、SystemDoctor 2006のほか、「DriveCleaner2006」などについても、英語のままではなくインタフェースを日本語化した「日本語版」が出回っており、注意が必要だ。

 また10月には、YouTubeをはじめとする人気の高いサイトに広告として偽のセキュリティ警告が掲載されたほか、多くの掲示板にこうしたソフトのインストールを誘導する書き込みがあった。ウェブルートでは、今後も広告として偽のセキュリティ警告が表示される可能性があるとし、注意を呼びかけている。

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