Firefoxのフィッシング対策はIE 7より優秀――Mozilla調査報告

Mozilla側の調査によれば、フィッシングサイトの遮断率はFirefox 2が80%前後だったのに対し、IE 7では自動チェックをオンにした場合で66.35%だった。

» 2006年11月15日 08時33分 公開
[ITmedia]

 「Firefox 2はInternet Explorer(IE)7よりもフィッシングサイトの遮断率が高い」という調査結果を、Firefoxリリース元のMozilla Foundationが11月14日、発表した。

 この調査はMozillaが独立系のソフトサービス/テスト会社SmartWareに委託して実施。フィッシングURL収集サイト「PhishTank」の情報を使い、既知のフィッシングサイト1040件について、FirefoxとIEでどのくらい遮断できるかを調べた。比較にはWindows XPで動作するFirefox 2(RC3/正式版)とIE 7(正式版)を使った。

 フィッシングサイトの遮断率は、Firefox 2のLocal Listオプション(Firefoxローカルのブラックリスト利用)を使った場合で78.85%、Ask Googleオプション(Google提供のリストに照らしてリアルタイムでチェック)を使うと81.54%に達した。これに対してIE 7では自動チェックをオンにした場合で66.35%、オフにすると1.54%だった。

 Firefoxで遮断できてIEでは遮断できなかったURLは243件だったのに対し、IEで遮断できてFirefoxで遮断できなかったURLは117件だった。FirefoxでもIEでも遮断できなかったURLは65件あった。

 なお、Microsoft側も9月に、調査会社の3Sharpに委託して実施した調査結果として、同社のフィッシング対策技術が競合製品よりも優れていると結論付けた報告書を発表している

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