ぷららネットワークスがIBM System p5でサーバ統合、システム運用コストを半減

ぷららネットワークが、IBM System p5によってWebCGIシステムを再構築、仮想化技術によってサーバ統合を実現し、年間総コストを45%削減する。

» 2006年11月27日 13時49分 公開
[ITmedia]

 日本アイ・ビー・エムは11月27日、ぷららネットワークスの新WebCGIシステムを構築したことを明らかにした。ぷららネットワークスは、新システムの移行に伴い、IBM System p5 モデル550Qを導入してサーバ統合を図り、WebCGIシステムの年間総コストを45%削減できると期待している。

 WebCGIシステムは、インターネットサービスプロバイダー「ぷらら」個人会員向けのホームページサービスのオプションとして、Web上で掲示板、チャット、アンケートなどの仕組みを実現するためのCGI(Common Gateway Interface)の設置・動作を提供するシステム。ぷららネットワークスは、負荷増大などに伴い新システムへの移行を検討、新WebCGIシステム構築にあたっては、ビジネスの拡大に柔軟に対応できる拡張性を重視したという。

 また、今後より戦略的なIT投資を行うため、拡張性と柔軟性に富み、かつ価格性能比に優れたIBMのUNIXサーバ、IBM System p5 モデル550Qを採用している。

 今回、ぷららネットワークスでは、これまで約30台のIAサーバで提供していた個人会員向けホームページ用CGIサービスを、2台のSystem p5 モデル550Qに統合した。このサーバ統合により、データセンタースペースおよび運用費用が節約できるほか、ソフトウェアのライセンス費用やメンテナンス費用も下がり、システムの年間総コストはおよそ45%削減できる見込みだという。

 System p5 モデル550Qは、IBMがメインフレームで培ってきた仮想化技術が盛り込まれ、1台のサーバを最大40個まで論理分割できる。今回のシステム統合では、2台のSystem p5 モデル550Q上にそれぞれに5個以上の論理区画を設定しており、ホームページ用CGIサービスの提供だけでなく、今後のビジネスの拡大に向けての拡張性も確保しているという。また、システムへの突発的な負荷増大へ迅速に対応できる柔軟性も実現している。

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