富士通、Webサイトのアクセシビリティ診断/修正ツールを発売

富士通は、地方公共団体や一般企業向けにWebサイトへのアクセシビリティの診断、修正が行えるツールを発売する。

» 2006年11月29日 19時28分 公開
[ITmedia]

 富士通は11月29日、Webサイトのアクセシビリティ診断/修正ツール「WebInspector Pro」を発表した。12月1日に発売する。

 WebInspector Proは、同社が無償提供するアクセシビリティ診断ツール「WebInspector」の高機能版となる。無償版は、アクセシビリティ指針の「JIS X 8341-3」に基づく診断機能のみとなるが、有償版のWebInspector Proは、JIS X 8341-3に加え、総務省の「みんなの公共サイト運用モデル」に基づいたWebサイトの診断も行い、診断内容に基づくHTMLやXHTML、デザインの編集作業ができる。

2つの指針からアクセシビリティをチェックでき、その場で修正を行えるのが特徴だ。

HTMLソース編集 ガイドラインにそぐわない部分を診断し、該当箇所をその場で編集できる。

 診断では、該当箇所をHTMLソースやプレビュー画面の中で赤色の枠で囲って表示する。HTMLソースの直接編集に加えて、ガイドラインに沿って修正方法を確認できるため、HTMLの苦手なWeb担当者でもアクセシビリティの高いWebサイトを構築できるという。また、画像プレビューを見ながらのAlt属性編集や任意のブラウザでのプレビューもできる。

 同社では、WebInspectorのほか、背景色や文字色を診断する「ColorSelector」、動画像の見え方を視覚特性に応じてシミュレーションする「ColorDoctor」も無償提供する。新製品の発売に合わせ、WebInspectorとColorSelectorでは英語版のバージョンアップならびに中国版、韓国版の無償提供を新たに開始する。

加藤公敬 総合センター センター長 加藤公敬 総合センター センター長

 総合デザインセンターの加藤公敬センター長は、「自治体などの公共性の高いWebサイトを中心に、誰もが利用できるWeb環境の普及に努めたい」と話す。

 価格は、ダウンロード版が1ライセンス6400円、CD-ROM版が1ライセンス9300円(5ライセンス3万5700円)。ダウンロード版はベクターのサイトで購入できる。2008年度末までに6000本の販売を目指すという

 

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