米国の2組織が、悪質なソフトウェアを配布したとして、FastMP3Search.com.arに関する苦情をFTCに申し立てた。
スパイウェア対策プロジェクトの米StopBadware.orgと「民主主義とテクノロジーセンター」(CDT)は12月7日、悪質なソフトウェアをユーザーに配布したとして、米連邦取引委員会(FTC)に対し、FastMP3Search.com.arに関する苦情申し立てを正式に行ったと発表した。
FastMP3Search.com.arは、ユーザーにMP3のダウンロードサービスを提供するサイト。ユーザーは、サービス利用のためにプラグイン「FastMP3Search Plugin」をダウンロードする必要があるが、これが悪質だとStopBadware.orgは指摘する。
FastMP3Search Pluginには不要なソフトウェアが含まれ、それがほかのアドウェアやトロイの木馬などを勝手にダウンロードする。ブラウザのFirewallをユーザーの許可なく無効にするため、こうしたマルウェアは警告なしにダウンロードされ続け、ホームページの変更やポップアップ広告の表示、PCのスローダウンなどを引き起こすという。
さらに、ユーザーがFastMP3Search Pluginのアンインストールを試みても、実質的には不可能なうえ、SymantecやMcAfeeなどのセキュリティ企業のWebサイトへのアクセスも妨害するという。
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