「サービス事業が新しい時代に」――コンサルサービス強化のシマンテック

シマンテックは、コンサルティングサービスに新たに2種類のサービスを追加する。従来提供してきたコンサルティングサービスとは異なる遠隔監視と常駐型のサービスを投入し、強化を図る。

» 2006年12月14日 17時28分 公開
[堀哲也,ITmedia]

 シマンテックは12月14日、コンサルティングサービスに新たに2種類のサービスを追加する。リモートからセキュリティに関する監視を行う「ITインフラ遠隔管理オペレーショナルサービス」と、企業のIT部門に同社の専門家を派遣する「レジデンシーサービス」の2つ。

 米Symantecは従来のライセンス販売に加え、サービス事業を強化。全体売り上げの10%をサービス事業から売り上げたい考え。今回の新サービス投入もその一貫で、従来提供してきたコンサルティングサービスとは異なる遠隔監視と常駐型のサービスで強化を図る。日本のコンサルタント人員も72名から2010年には300人近くにまで増強する計画だ。シマンテック コンサルティングサービス本部サービス事業推進部部長の荒川勝也氏は、「シマンテックのサービスビジネスが新しい時代に入った」とアピールした。

 荒川勝也氏 シマンテック コンサルティングサービス本部サービス事業推進部部長の荒川勝也氏

 ITインフラ遠隔管理オペレーショナルサービスでは、アウトソーシングパートナー経由でエンドユーザー企業に提供するモデルを採用。企業の個別要件にも対応する。同社の競合製品の監視も行い、ウイルス対策ソフトであれば、マカフィーやトレンドマイクロも対象にする。

 クライアントPCのウイルス対策ソフトを監視・管理する「アンチウイルスオペレーショナルサービス」、ウイルス対策・スパムメールの除去する「メールセキュリティオペレーショナルサービス」、不正なWebサイトへのアクセスを制限する「Webコンテンツフィルタリングオペレーショナルサービス」、OSや主要アプリケーションのセキュリティパッチの監視、管理を行う「パッチ管理オペレーショナルサービス」の4つを2007年1月に提供を開始。

 2007年4月には「メールアーカイビングオペレーショナルサービス」「メール監視オペレーショナルサービス」「バックアップオペレーショナルサービス」のメニューを追加する予定だ。料金は、ユーザー数に応じた従量課金となる。

 一方レジデンシーサービスは、企業のIT部門にシマンテックの専門家を参加させ、補強できるサービス。同社の得意とするセキュリティとアベイラビリティにフォーカスし、高度なビジネス判断が必要なIT関連役員レベルのアドバイザーを派遣する「エグゼクティブ」、ITソリューション導入に必要なアセスメント、設計、実装、管理業務に必要な経験とナレッジを代替できる「エキスパート」、製品に対する専門技術を代替する「テクニカル」の3レベルに分けて選択できるようにした。料金はコンサルティングフィーが基本となる。

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