シマンテック、業界ごとのカスタマイズ加えたコンサルティングパッケージ

シマンテックは、業界ごとにカスタマイズを加えたパッケージ型のコンサルティングサービス群を提供する。

» 2006年11月02日 08時29分 公開
[高橋睦美,ITmedia]

 シマンテックは11月1日、特定の業界向けにカスタマイズを加えたパッケージ型のセキュリティコンサルティングサービス群「Symantec IndustryCURE」を発表した。まず金融業界向けの「FinanceCURE」を12月1日より提供していく。

 シマンテックはこれまでも、脆弱性の検査やセキュリティポリシー策定、不正侵入監視/運用支援といったセキュリティサービスを、コンサルティング部隊を通じて提供してきた。しかし、「各分野ごとに共通の部分はあるが、一律に語ることは困難」(同社サービス事業推進部部長の荒川勝也氏)であり、より業界に特化したサービスを受けたいというニーズがあったことから、各サービスをパッケージ化して提供することとした。

 例えばFinanceCUREでは、企業として一般に求められるセキュリティ対策に加え、IPベースのATMに対する脆弱性検査や事業継続性計画(BCP)の策定や構築支援、FISCのような金融業界に特化したセキュリティ基準に準拠したポリシー監査といったメニューを提供。さらに、過去のコンサルティングのノウハウを反映したテンプレートを組み合わせ、迅速かつ容易な導入を支援していく。

 今後も、いわゆる「重要インフラ」を構成する産業向けに、同様のパッケージを提供していく計画だ。2007年以降順次、情報通信向けの「TelecomCURE」、電力・ガス業界向けの「Power&EnergyCURE」、行政サービス向けの「GovernmentCURE」を提供していくという。

 価格は基本的に個別見積りとなり、2010年までに30〜40社への導入を狙う。なお、こうした形で業界ごとにコンサルティングサービスをパッケージ化する試みは日本法人独自のものといい、反響によっては海外で同様のサービスを展開する可能性があるという。

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