Skypeの新バージョンは、チャット機能の拡大とプラグインの搭載で、ユーザー体験がさらにリッチになるという。
Skype日本オフィスは12月14日、同日に発表した「Skype 3.0 for Windows」の新機能について説明を行った。チャット機能の充実化とプラグイン搭載による利便性の向上が図られている。
チャットの新機能「Public Chats」は、Skypeユーザーに限定せず、最大100人が同時利用できるオープン型のチャット。チャット主催者がチャットルームを開設した際にURLが生成され、このURLをブログなどで公開すれば、ユーザーが承認している以外のSkypeユーザーでもアクセスすることができるという(2006年12月15日追記:Public Chatsにアクセスできるのは、正しくは「ユーザーが承認している以外のSkypeユーザー」となります。お詫びして訂正いたします)。
ブックマーク機能も備えており、チャット内のデータをログとして保存できる。ユーザーは、チャットスペースを一度退出しても、再びアクセスした際に過去のメッセージを閲覧できる。主催者の管理機能も搭載し、チャットへの招待や参加の認証、悪意のあるユーザーの強制退出を行うことができる。
音声チャットの「Skypecast」とも連動し、最大100人が参加するこどが可能だ。管理機能も強化され、招待や参加認証、強制退出、参加者への発言権の付与/奪取ができる。
Skype 3.0では、サードパーティ製のプラグインを追加できる「Plug-in アーテクチャ」を採用する。プラグインは、拡張機能「Do more」の「エクストラ」メニューから検索して入手でき、ビジネスやゲームなどのジャンルで約70種類が提供されている。例えばペインティングソフトの画面を共有して、メンバー同士で絵を書いて遊ぶといった使い方ができる。
また、Internet Explorer 7とFirefoxではSkype 3.0をプラグインとして利用できる。インストールするとブラウザ内にSkypeボタンが表示され、ボタンを押せば画面内の電話番号にワンクリックで電話が掛けられるようになる。
日本オフィスの岩田真一ジェネラルマネジャーは、「基本機能の進化を重視しており、P2Pコミュニケーションソフトとしての完成度を一段と高められたと思う」と話す。
なお、米国で12月13日に発表された北米ユーザー限定の定額サービス(関連記事参照)については、「国単位で電話会社との調整が必要であり、直ちに日本でも導入できるサービスにはなっていない」(岩田氏)としている。
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