1Tバイトを約9時間でETL処理――グループワンのSagent最新版

グループワンは、ETL機能とOLAP機能を備えたソフトウェア「Sagent Data Flow 6.0」を発表した。64ビットWindowsに対応し、メインフレームやERPなど企業内で分散格納された大容量のデータをより高速に抽出/変換/格納できるようになった。

» 2006年12月14日 19時17分 公開
[堀哲也,ITmedia]

 グループワン ソフトウエアは12月14日、ETL(Extract, Transform and Load)機能とOLAP機能を備えたソフトウェア「Sagent Data Flow 6.0」を発表した。1月9日から出荷する。テラバイト級の膨大なデータ処理を必要とする金融/流通/通信業界に向けて積極的に売り込む。

 最新版では、64ビットWindowsに対応し、メインフレームやERPなど企業内で分散格納された大容量のデータをより高速に抽出/変換/格納できるようになった。1Tバイトのデータの処理を約9時間以内で行える性能を備えているとしている。

平野真也氏 グループワン ソフトウェアシステム本部ディレクターの平野真也氏

 プログラミングなしで基本的なデータ処理のフローを作成できるGUIも強化。繰り返し行われるデータ処理をコンポーネント化して、再利用が可能になったほか、Webベースのインタフェースにも共有フォルダやプライベートフォルダを作成できるフォルダ機能を備えた。

 Sagentは、データを多次元的に分析/レポートするOLAP機能も備えており、統合したデータを分析することも可能。OLAP機能で、売り上げ別や地域別、製品別など、細かい情報を瞬時に分析することで、個々の顧客に対し新たなマーケティング戦略を練ることができるとしている。業界に特化したレポーティングテンプレートも提供する。

 グループワンのシステム本部ディレクター平野真也氏は「顧客満足度の向上には、レポート作成期間の短縮と精度を上げるのが重要」と話し、Sagentの最新版をアピールした。

 価格は、約1000万円からを想定している。地方でのシステム導入に強いシステムインテグレーターとの協業も拡大し、1年で30社への導入を目指す。

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