明細書をマーケティングツールに――グループワン新社長の川島氏

米Group1の日本法人グループワンソフトウェアは日本法人の新社長に川島伴人氏が就任したと発表した。

» 2006年06月12日 16時40分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

 米Group1の日本法人グループワンソフトウェアは6月12日、都内で記者発表会を行い、日本法人の新社長に川島伴人氏が就任したと発表した。また、同社のソフトウェアであるDOC1シリーズの最新版となる「DOC1 v5.3」をリリースすることを併せて明らかにしている。

新社長に就任した川島氏

 川島氏は、1973年に日本ユニバック(現日本ユニシス)に入社。1987年にDEC、1994年にEDSに移籍し、米EDSの副社長兼自動車産業担当のバイスプレジデントに就任。その後、アプリソジャパン、メイトリックスワンの社長を経て、5月に現職に就いた。

 日本での販売戦略について川島氏は、年率30%の成長を果たして5年後に売り上げ25億円、国内の優良ソフトウェア会社のM&A、新規パートナーの開拓、日本のパートナーとの海外展開、アナログからデジタルへのシフトを促すこと、業種別ソリューションの積極展開などを挙げている。

 米Group1は2004年の7月20日に、郵便や文書管理システムを提供する米PitneyBowesに買収されたことにより、同社の100%子会社となっている。DOC1は、PitneyBowesグループが展開する世界戦略「CCM(Customer Communication Management)」においてリリースするソフトウェアだ。

 CCMとは、コンテンツを中心に企業が顧客とのコミュニケーションの充実化を図ろうとするもの。具体的には、クレジットカード会社が顧客に送付する月次の明細書に、その顧客の好みにパーソナライズされた形で、お勧め商品などの情報を提供するといった取り組みがある。既に、スルガ銀行や三菱UFJ信託銀行などの金融企業をはじめ、世界で3000社に導入されている。

米Group1の上級副社長、エリザベス・ウォルター氏も来日し、CCMをアピールした

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