ハイアベイラビリティについて言われていることは、その多くが根拠のない話や誤解である。よくある4つの誤解を解いていこう。
ハイアベイラビリティ(高可用性)について言われていることは、その多くが根拠のない話や誤解である。そのほとんどが、以下の4つのパターンに分類できる。
このような間違った印象がはびこっている理由として、ハードウェアベンダーが自社の利益ばかりを追求している点がある。多くのIT管理者はこのような誤解を招くメッセージによって、クラスタリングはミッションクリティカルなアプリケーションにだけ適用するものだと信じてしまった。実際には、ビジネス上重要なアプリケーションにおいても、十分に手の届くコストで手に入る強力なハイアベイラビリティソリューションも存在するのだ。このようなソリューションを採用すれば、人為的なミスやアプリケーションの障害、コンピュータの障害、日常的なメンテナンスや定期メンテナンス、サイト全体の停止など、事業継続性に対する主な脅威を緩和することができる。
4つの誤解を解消する前に、まずハイアベイラビリティについて概観しておこう。
ハイアベイラビリティを目標とするとき、どのような脅威に対して防御をしなければならないのだろうか。数え切れないほど存在するが、以下の6種類に分類することが可能だ。
ここまでの4種類の脅威はいずれも計画されるようなものではなく、受動的にしかIT部門は対応できない。アベイラビリティに対する5番目の脅威は、計画されたダウンタイムであるという点で、必要悪ということもできる。
ここまでの5種類の脅威に対して優れた防御が講じてある場合でも、考慮しなければならない6番目の脅威が存在する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.