IEの“ツールバー”を自分好みへ(後編)Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ(3/5 ページ)

» 2007年01月18日 08時00分 公開
[大澤文孝,ITmedia]

XMLファイルの記述で可能なこと

 XMLファイルを直接編集すると、次のことができるようになる。

1)イントラネットのURL登録

 Webからの操作では、リンク先は、「http://」または「https://」からはじまるURLしか許されない。

 それに対して、XMLに直接記述する方法をとれば、他のURLも登録できる。例えば、「ftp://」でFTPに接続するとか、社内イントラネットサーバを示したURLを指定するといったことが可能になる。

 リスト1から想像できるように、リンク先は、


<shortcuts>
   <url href="http://www.itmedia.co.jp/" />
</shortcuts>

で示される。このURLを好きなように変更すればよい。

2)検索先をPOSTメソッドで開く

 Web画面からカスタムボタンを作成する場合、常にGETメソッドを使った呼び出しとなる。しかしXMLファイルを調整すれば、POSTメソッドでの呼び出しもできる。

 例えば、先に説明したWikipediaでの検索の場合には、


<searches>
  <url href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5:Search?search={query}&fulltext=%E6%A4%9C%E7%B4%A2" encoding="UTF-8" />
</searches>

のようになっているが、


<url href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5:Search?search={query}&fulltext=%E6%A4%9C%E7%B4%A2" encoding="UTF-8" method="post"/>

のように、「method="post"」を追記すれば、POSTメソッドで呼び出せるようになるのだ。

3)RSSフィードのリフレッシュ間隔

 標準では、RSSフィードのリフレッシュ間隔は、60分だ。しかしXML形式ファイルを変更すれば、この間隔を変更することができる。RSSフィードは、feed要素で示されている。


<feeds>
  <feed href="http://rss.example.jp/rss/itm/1.0/topstory.xml" />
  <feed href="http://rss.example.jp/rss/itm/1.0/enterprise.xml" />
  <feed href="http://rss.example.jp/rss/itm/1.0/plusd.xml" />
</feeds>

 ここでrefresh属性を指定すれば、更新間隔を変更可能であり、例えば10分単位にしたいならば、次のように指定する。


<feeds>
  <feed href="http://rss.example.jp/rss/itm/1.0/topstory.xml"  refresh="10"/>
  <feed href="http://rss.example.jp/rss/itm/1.0/enterprise.xml" refresh="10"/>
  <feed href="http://rss.example.jp/rss/itm/1.0/plusd.xml"  refresh="10" />
</feeds>

4)そのほかの拡張機能

 そのほかの拡張機能として、ユーザーにオプション設定画面を提供したり、結果を小ウィンドウで表示したり、カスタムボタンのアップデートを提供したりする方法も用意されている。

 これらの機能のうち、以下、「オプションの利用」と「小ウィンドウを表示する」という2つの機能について見ていこう。

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