今後音声がWiMAXサービスの中心に、ただしモバイル利用は限定的――米In-Stat

米調査会社のIn-Statのレポートによると、今後音声がWiMAXアプリケーションの主流になるという。

» 2007年01月19日 17時26分 公開
[ITmedia]

 米調査会社のIn-Statは、無線ブロードバンド技術WiMAXにおいて、今後音声のサポートが重要であるとの調査結果を発表した。同社が米国時間の1月12日に公表したレポート「VoWiMAX(Voice over WiMAX)市場:ビジネスモデル、固定/モバイル音声、2011年までの地域別加入者数予測」(「Who's That Calling? Voice Over WiMAX」)によるもの。

 In-Statによると、WiMAXサービスの早期加入者はアジア・太平洋地域、欧州、中東地域、アフリカに多く、加入者の大半は音声サービスが直接提供される、あるいはWiMAXのサービスプロバイダーがサポートするかにかかわらず、今後数年間はいくつかの音声通信手段にWiMAXを利用するだろうという。

 また、2006年末に全世界で7万6000人しかいなかったWiMAXでの音声通信(VoWiMAX)利用者も、WiMAXサービス加入者が増加するに伴って増えていくと予測している。

 ただし一方で、WiMAXが利用可能な移動体端末が不足しているため「モバイル市場での成長は限定的」であり、今後5年間でVoWiMAXサービスに加入するユーザーの大多数は固定サービスの利用者であるとの見解を示した。また、モバイルWiMAXでの音声利用が既存のモバイル/携帯電話の音声サービスと同程度の利用にとどまるのであれば、その成長の幅も限られているとレポートしている。

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