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» 2007年02月13日 15時27分 UPDATE

修理に出したプラズマテレビは今どこに?――ICタグで修理品を一括管理

家電電子タグコンソーシアムとビックカメラが、ICタグを利用した家電修理サービスの実証実験を公開した。

[國谷武史,ITmedia]

 家電メーカーなど13社で構成する家電電子タグコンソーシアムは2月13日、電子タグ(ICタグ)を用いた家電修理業務の実証実験を東京のビックカメラ有楽町店で公開した。販売後の修理や保守サービスで業務効率化や顧客サービスの充実につながるという。

 家電電子タグコンソーシアムでは、ICタグを用いて製造から物流、販売、保守の各分野で機器固有の情報を共通利用できるプラットフォームやサービス、業務フローなどの標準化や実証を進めている。

 今回の実験は、経済産業省の平成18年度「電子タグを活用した流通・物流の効率化実証実験事業」の一環で行われるもの。家電流通へのICタグ利用をテーマした各種実験には、コンソーシアムメンバーのほか、ヤマダ電機やエディオンなどの大手家電量販店、日本IBMなどソリューションベンダー各社が参加している。

 これまでの実験は、製品の出荷管理や店舗での在庫管理業務などの分野で進められてきたが、アフターサービスの修理・保守業務をテーマにした実験は今回が初となる。これにより、製品ライフサイクル全体でのICタグの利用効果を検証できるようになるという。

受付 ICタグを読み込んで製品型番や製造番号を登録するほか、リコール製品かどうか、故障事例などの情報も参照できる

 公開デモでは、修理品の受付から完了後の引渡しまでの店頭業務が紹介された。まず、受付業務では持ち込まれた修理品の保証書のICタグから製品名や製造番号などを読み取り、伝票を発行する。通常の業務フローでは、担当者が製品名と製造番号を目視して、端末にデータを入力し、伝票を発行している。

修理確認 将来はメーカーや製品分野を問わず、修理の進捗状況がインターネットで分かるようになるという

 また顧客から販売店に修理の進捗状況や完了予定日について問い合わせがあった場合、現状では販売店はメーカー側に確認するしか手段がなく、顧客に詳細な情報を伝達できないという。ICタグを利用することで、店頭でリアルタイムに確認できるようになるほか、顧客もインターネットで修理の進捗状況を見ることができるようになる。

修理品探索 リーダーの利用で対象品を探す時間が半分程度に短縮される

 修理品を顧客に引き渡す際も、ICタグリーダーを利用して倉庫内にある多くの修理品から対象製品を迅速に見つけ出せるという。目視で探す場合は1製品当たり5分程度を要するものの、リーダーを用いることで2分程度に短縮できることが確認された。

宮嶋社長 宮嶋社長。実用化されれば、POSと連携して販売〜修理までを一括管理できるようになるという

 今回の実験について、ビックカメラの宮嶋宏幸代表取締役社長は「家電の高機能化で販売後に不具合が発生するケースが増えており、顧客に長く安心して使ってもらえるサービスの実現につなげたい」という。また、経済産業省商務情報政策局流通政策課の浜辺哲也課長は「製造や販売だけでなく、販売後のサービスについてのICタグ活用の可能性を探りたい」としている。

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