MS、ドメイン不当登録対策を拡大

Microsoftが、同社の商標などを悪用した「サイバー不法占拠者」に対し、数件の訴訟を起こした。

» 2007年03月15日 07時45分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは3月14日、同社の商標などを使ったドメインを不当に登録・悪用しているとして、こうした「サイバー不法占拠者」に対し、英国と米国で訴訟を起こしたと発表した。また、同社が同様の問題で起こしていたほかの訴訟数件について、和解に至ったことも併せて発表した。

 サイバー不法占拠者は、「winowslivemessenger.com」や「www.micr0soft.co.uk」のように、商標やブランド名、そのつづりの一部を変更したドメインを不当に登録。知らずにサイトにアクセスしたユーザーをだまし、広告などを通じて不法に利益を上げているという。こうした侵害ドメインに対し、Microsoftは対策を強化しており、この6カ月で世界で1100件以上のドメイン名を取り戻したという。

 Microsoftは今回、米国で米Maltuziを著作権侵害で訴えたほか、英国でも5件の訴訟を起こした。一方、英国で起こしていた英Dyslexic Domainに対する訴訟、米国での2件の民事訴訟では和解が成立した。Dyslexic Domainとの和解には、DyslexicによるMicrosoftへの金銭の支払いが含まれる。また、米国での2件の和解では、被告側に対する恒久差し止め命令のほか、合計で300万ドル程度の支払い命令などが含まれているという。

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