携帯電話からの顧客情報流出を防ぐVoIPアプライアンス、ユニーク・リンク

ユニーク・リンクは携帯電話からの顧客情報紛失のリスクを解決するVoIPアプライアンスを発表した。通信経費の精算も楽になるという。

» 2007年04月25日 18時31分 公開
[ITmedia]

 ユニーク・リンクは4月25日、携帯電話からの個人情報漏えいの防止や、業務使用するIP電話を効率的に利用できるVoIPアプライアンス製品「sipWizard セキュアモバイル」を発表した。

 sipWizard セキュアモバイル(SM)は、携帯電話内に顧客や取引先の名称・電話番号データを登録しなくても通話ができる。IP電話サービスを提供するキャリアの回線とsipWizard SMのWANポートを接続するだけで導入できるという。

 利用方法は、予めsipWizard SMに顧客の連絡先データ、データを照合するための顧客コードを設定する。また、携帯電話からsipWizard SMに着信するための着払い専用電話番号(フリーダイヤル)を取得しておく。

 携帯電話からsipWizard SMに発信し、設定に従って顧客コードを入力する。sipWizard SMはコードと連絡先と照合し、自動的に携帯電話からの通話をVoIP回線経由で顧客に転送する。この際に顧客へ通知される電話番号は、sipWizard SMのIP電話番号となる。

 携帯電話にはコード番号しか登録されないため、紛失時に顧客情報が流出する心配がない。また、通話料の安価なIP電話を利用するため、通信コストも削減できるという。

 逆に相手先からの通話も携帯電話に転送されるため、ダイヤルインに近い感覚で利用できる。このほか、1回ごとの通話ログ(利用者、発信先、通話時間、利用時間帯)をリポート出力できるほか、ユーザー単位での設定(転送、応答メッセージ)も行える。

 携帯電話からsipWizard SMへの通話料とsipWizard SMから顧客への転送通話料は会社の支払いとなる。このため、個人契約の端末を業務に使用する社員は会社に通話料を請求する手間がなくなる。また、経費担当者も社員が利用した通信料を精査する負担が軽減されるという。

 sipWizard SMは50台までの携帯電話を登録でき、設定用PCで簡単に管理できる。価格は150万円(税別)で、同社販売代理店を通じて5月21日から受注を開始し、6月15日から出荷する。

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